盛岡タイムス Web News 2014年  2月  4日 (火)

       

■  〈詩人のポスト〉 「二月に」斎藤駿一郎


  
村人は未だ家に閉じ籠り
着膨れて
疲れ破けた心身のほころびを縫う

外は未だ肌寒い  でも
季節は正直に
柔らかい春の光で
溢れあふれてきていて

村の屋根 やね
屋根の雪 ゆき
溶けはじめしたたり
したたり

滴りが 時を刻み
刻む時が ゆるやかに春を呼ぶ

ああ世界は
明るく透き通り
冷たいプリズムの底で
七色の光を結ぶ

村人の夢のように

 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします