盛岡タイムス Web News 2014年  2月  6日 (木)

       

■  「町民と一緒」に16年間 4期満了であす退任に 藤原孝紫波町長に聞く


     
  16年間の思いを述べる藤原孝町長  
 
16年間の思いを述べる藤原孝町長
 

 藤原孝紫波町長は7日、4期目の任期を終え、16年間の町政運営にピリオドを打つ。盛岡タイムス社は勇退を目前に控えた藤原町長にインタビューした。藤原町長は「環境と福祉のまち」を掲げて1998年の町長選挙で初当選。以来、現町政の根幹になっている循環型まちづくり、公民連携手法によるオガールプロジェクトなど、常に先進的な事業に取り組んできた。そして町民と一緒になったまちづくりの姿勢が基調にあった。退任を前にして16年間を振り返り、町政運営での思い出などを聞いた。退任後は循環のまちづくり生活を実践したいという。(聞き手・山下浩平)

  ―退任を目前にした今、どのような思いが込み上げているか。

  藤原町長 長かったような気はせず、非常に短かったという気持ち。その日その日が、とても短いものだった。取材だとか、(式典などの)あいさつなどが目白押しだった。考える暇もないくらい忙しく、あっという間に16年が過ぎ去っていった。

  ―貫いてきた信念は。

  藤原町長 一つに、町民の目線で判断すること。また、公平性。町内を全般的に見ながら事業を進めること。例えば、市民参加条例を制定し、町民の皆さん方の意見を集約した。まちづくりは役場が作るものではない。その地域に住んでいる人たちが考えたことを町が支援する。裏方に徹すべきであり、一緒になってまちづくりを進めるべきと考えてきた。

  ― 一番の思い出は。

  藤原町長 他でやっていれば紫波町ではやらなくていいと、いつも言ってきた。模範になるようなものをやるように話してきた。その成果で昨年、オガールプロジェクトは土地活用モデル大賞を受賞させていただいた。前例にないことを自分たちでこつこつとやる。その面白さを職員のみんなと分かち合えたことが良かった。

  ―オガールプロジェクトへの思いは。

  藤原町長 紫波中央駅前の未利用地を抜本的にどう活用していくかということは、就任以来、ずっと念頭に置いてきたものだった。オガールプロジェクトは非常に大きなエリア。あくまでも日詰商店街は商店街としての機能を果たすべきで、駅前は駅前のまちづくりを進めていくべき。それを一つのエリアとしている。今後、日詰商店街を新しいまちづくりの一つのキーポイントとするには、昔からの郡山駅という大きなまちづくり。これを振り返ってやっていくことが大事だと考えている。駅前のオガールエリアができ、そして日詰商店街の活性化に努めなければならない。

  ―環境政策は何を見据えたものだったか。

  藤原町長 議員当時、紫波町に四つのゴルフ場ができるという話があった。環境が破壊され、農地がつぶれることもあり、議会として反対させてもらった。これが環境についてよく考えるきっかけとなった。「環境で飯が食えるのか」という批判もあった。大量生産、大量消費が美徳だった時代。(就任した)1998年当時は目先が見えてきて、経済が下降する見方もあり、循環できる町をつくらなければならなかった。現在も、循環型まちづくりは町政の根幹となっている。

  ―退任後、楽しみにしていることは。

  藤原町長 循環型のまちづくりを実践する生活を楽しみたい。自宅は築145年になる家。木の文化を大事にしながら暮らしたい。また、英会話を勉強して、一人でも海外を歩けるようになりたい。今は大学に入るにも英語は必修。グローバルな考え方で、世界で活躍できるような子どもたちを育てなければならない。言いっぱなしではなく、私自らが実践しようと考えている。

  ―町民へのメッセージを。

  藤原町長 私がやってきたことに対する評価は、町民が判断すべきもの。これからも行政だけでなく、町民も一緒になって発展できるような町をつくってもらいたい。


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