盛岡タイムス Web News 2014年  2月  9日 (日)

       

■ 〈ジジからの絵手紙〉56 菅森幸一 野鳥狩り

     
   
     

 特に愛鳥家でなくても、こんな話をすれば眉をひそめる人がいることは百も承知だが、七十年も前の話なので勘弁してほしい。

  当時、一般に鳥肉を手に入れるためには飼育している鳥(鶏が大部分だったが)をつぶすか、野鳥を捕殺するしか方法がなかった。当然、店頭ではめったにお目にかかれる物ではなかったし、もちろん、鳥ばかりではなく全ての肉類が不足していたんだ。

  だから、われわれは川で魚を釣り上げるのと同じように普通に野鳥を狩猟対象としていた。時期は鳥たちに脂がのっている冬が最適。庭先に小鳥たちの好物の雑穀や果物を寄せ餌に、それぞれの道具で待ち受ける。一番効率の良いのが空気銃だが、惜しむらくは当時は弾が品薄で、なかなか手に入らない。次に威力のあるのがパチンコで百発百中を目指して随分練習したもんだ。焼け跡から拾ったガラス管の吹き矢や置きザルなどで挑戦もしたが、あまり収穫はなかったね。

  標的は雀が大部分だったが、ひよどり・おなが・むくどり等のやや大きめの鳥がとれると大喜びさ。早速、さばいてしょうゆをつけて丸焼きにして食べるんだが、最高のごちそうだった。今のように串に刺したのが焼き鳥だなんて、その頃は思ってもみなかったよ。


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