盛岡タイムス Web News 2014年  2月  10日 (月)

       

■  盛岡市 高校生がWSで意見 地域福祉のためにできることは


     
  盛岡市の抱える地域課題の解決策などをワークショップ形式で話し合う高校生  
  盛岡市の抱える地域課題の解決策などをワークショップ形式で話し合う高校生
 

 盛岡市は2015年度から10カ年計画の次期市地域福祉計画を14年度に策定する。地域福祉の充実には、高校生など若者の地域での活動が不可欠。高校生の地域福祉に関する意識を明らかにし、同計画の基礎資料とするため、高校生を対象とした地域福祉ワークショップ(同市主催)が9日、市総合福祉センターで開かれた。市立高、盛岡南高、盛岡農業高から生徒18人が参加。少子高齢化など同市が抱える地域福祉の課題解決へ若者の視点でさまざまなアイデアが提案された。

  市が13年度に250人の中高生を対象に実施した地域福祉アンケート調査では、「地域で困っている家があった場合、手助けできること」について、8割以上が「玄関前の掃除や除雪」を挙げたほか、「安否確認の声掛け」「話し相手」「ごみ出し」が6割を超えた。今回のワークショップは、こうしたアンケートの結果と実際の高校生の意識の違いを確認するとともに、具体的な地域課題の解決へ若者の提案をしてもらうことが狙い。

  ワークショップでは、参加者が4、5人のグループとなり、同市の現状を踏まえた上で自分たちのできること、地域で求められることなどを出し合った。参加者はグループごとに、一人ひとりが付せんに▽10年後こんな人になりたいやこんな盛岡になってほしいなど「自分がやりたいこと」▽自分が得意なことや興味のあることなど「自分ができること」▽高齢化社会の到来によって盛岡が抱える課題や将来抱えそうな課題など「社会が求めていること」―を書いた。

  書いた意見は模造紙に張り、同様の意見や関連性のあるものをまとめ、課題や考えられる解決法を明確にした。盛岡の将来像として参加者が望んだのは、みんなが笑顔で安心できる居場所、若者もお年寄りも暮らしやすい街、ありがとうがあふれる街など。一方で、抱える課題としては、介護をする人がもっと必要になる、地域が衰退する、子どもを育てやすい環境の整備などが挙がった。

  参加者は望む街にするために、スポーツや人の話を聞くことなど、自分の得意分野を生かした解決策を提案。具体的には、年齢に関係なく楽しめる競技を取り入れた若者と老人のスポーツ大会、老人が活躍できる場を増やし、つどいの空間を作ることなど。そのほか、高齢化などによる農家の担い手不足の解決策として、農業の楽しさを教えるために盛岡農高生による地域の小学生への出前授業、農業体験ツアーと街コンを合わせた企画などを考える参加者もいた。

  盛岡市立高3年の及川修人君は「地域福祉のことを今まではあまり考えていなかったが、自分たちがやらなければならないこともあり、関係ないことではないと感じた。これから高齢者が増えるので、高齢者が活躍できる場所・機会を作ることも地域福祉の一つだと思う。自分は大学で教育学部に行くので、子どもたちに教えることを通して盛岡市に貢献したい」と話した。

  市保健福祉部地域福祉課の菊池理課長は「高校生の意見を直接計画に反映するわけではないが、次世代を担っていく人たちが、どういうことを考えているのかを踏まえた上での計画が必要。地域に住んでいる一員として、それぞれの年齢層が地域の中で生活する上で、どういうことができるのかが盛り込めれば、より風通しのいい地域になる」と高校生の貴重な意見を受け止めた。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします