盛岡タイムス Web News 2014年  2月  14日 (金)

       

■  (学友たちの手紙〉167 八重嶋勲 再び生まれたれば長命致すべく


■  217半紙(ペン書き) 明治三十七年十二月二十日付

宛 東京市本郷区第一等学校中寮弐番 野村長一様
発 仙台市市鹿之子清水岩手會 猪狩見龍 千九百四年十二月二十一日

試験中は多忙の事と存じ申し候、小生共今二十日をもって試験完了、醉[睡]眠不足、消化不良のため心神為めに衰弱仕り申し候、

再二の御手紙拝見、深く感銘仕り申し候、再び生まれたれば長命致すべくと存じ申し候、

二十五日上野御出発の由、小生二十五日はクリスマス祭なれば二十六日頃帰郷致すべく心組みに有之候、若し御都合よければ、我が自炊部に御一泊如何に候哉、

岩動君新らしき家庭を作りの由、何よりに御座候、同君のために永久の平安と祈り居り申し候、

遠ければうとしとやら、私しの如き者は、うとければうとき程、うるさくなくって、宜しく候。猪川君は如何に、原君は如何に、岩動君は如何になど、却って、遠くに居て想像して居た方が却って面白く候、
首尾良く試験やってのけられたく候 早[草]々
     二十日夜。     [猪狩]見龍
     野村兄

 【解説】猪狩見龍は、盛岡中学明治35年次卒業、長一と同級。仙台医専卒業後、各地病院勤務を経て、明治43年岩手県沼宮内で医院開業、医師。クリスチャン。俳号五山、秋田俳句行脚五人組の一人。長一宛ての手紙16通、はがき7通、計23通が残っている。この手紙の頃、ちょうど仙台医専に在学中。長一が帰省のため、上野停車場を25日出発とのことであるので、仙台に寄って一泊してはどうか。自分は25日のクリスマス祭を終えて、26日帰省する予定であるという。果たして長一が仙台に一泊したのであろうか。



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