盛岡タイムス Web News 2014年  2月  20日 (木)

       

■  中州撤去や遊歩道の整備へ 市民が親しみやすい水辺 岩手河川国道事務所 中津川で14年度以降 サケの遡上 観察容易に


     
   中州の撤去などの整備が計画されている中津川(19日、14年度に遊歩道が整備予定の富士見橋上流)  
   中州の撤去などの整備が計画されている中津川(19日、14年度に遊歩道が整備予定の富士見橋上流)
 

 国土交通省岩手河川国道事務所は、中津川において近年の中州の拡大、樹木の繁茂によって、かつての景観が失われ、有効な河川利用ができなくなっていることから浅岸橋上流にある中州の撤去を予定している。2014年度以降に、中州の撤去を行い、生物の成育・生息の場として良好な自然環境の保全・創出を図る。中州の撤去により、サケの遡上(そじょう)が見やすくなるなど、市民が中津川により親しみやすい環境がつくられる。19日の盛岡地区かわまちづくり懇談会(座長・海田輝之岩手大工学部教授、委員13人)で整備の概要が示された。

  中州の撤去が予定されているのは、浅岸橋と加賀野待堰の間の293b。浅岸橋上流の中州は、経年でその形状が変化してきている。川が中州によって左右に分かれ、左岸側上流部では、平常時に川が流れている澪筋(みおすじ)が堤防に接近し、その延長は年々長くなっている。右岸側の澪筋についても、掘れてきている。市民からの中州の撤去要望も出ていた。

  整備に当たっては中州の撤去後の河道維持のため、加賀野待堰直下の左岸側などに、堤防や護岸、河岸、河床を守るために設置される水制工を設置する。水制工は、川岸から一定程度の間隔で川にせり出す構造で、澪筋の流れを中央部にコントロールする。

  浅岸橋から加賀野待堰にかけての区間は、サケの遡上(そじょう)が見られるポイントとしても知られる。中州撤去後の整備イメージでは、治水や環境面の改善とともに、緩傾斜法面から河川敷に入りやすくなる。これにより、市民が水際に近づきやすくなり、一段高くなった河川敷(高水敷)や左岸側の水制工などを利用してサケの観察が容易にできるポイントにもなる。

  中州の撤去は、今後の予算の関係もあり、現段階では14年度以降と明確な時期は未定。施工を行う場合は、サケの遡上や産卵時期を避けて1月から3月頃の実施を予定する。

  中津川の整備では、水辺の回遊性の向上を目的に未整備区間の管理用通路(遊歩道)の整備も予定されている。14年度は富士見橋上流から東大橋下流までの左岸400b、山賀橋下流から中津川橋下流までの左岸600bを整備。既往の遊歩道と同等の幅員2bを基本に整備し、高水敷に設置できない場合は根固ブロックや護岸と一体化させた構造にする。

  遊歩道の整備について、委員からは「(富士見橋の上流は)流れが緩やかで川に入りやすい場所。遊歩道ができれば子どもたちが川遊びをできるようになる。遊歩道から川に入りやすいような整備を」との意見もあった。示された護岸などと一体化して整備したイメージでは、遊歩道と川との間に自然石や捨て石を配置し、川へのアクセスがしやすいようになっている。


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