盛岡タイムス Web News 2014年  2月  23日 (日)

       

■ 実物の官兵衛兜 きょうまで歴文館で展示 全国行脚中に一時帰還 大河放送で脚光浴びる

     
  銀白檀塗合子形兜(右)を見つめる来館者たち  
 
銀白檀塗合子形兜(右)を見つめる来館者たち
 

 もりおか歴史文化館(畑中美耶子館長、盛岡市内丸1の50)で23日まで、戦国武将・黒田官兵衛(1546〜1604)が使った「銀白檀塗合子形兜(ぎんびゃくだんぬりごうすなりかぶと)」を展示している。同兜は同館の所蔵品だが、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の放送に伴って全国各地の施設を巡回している。これまでは複製を展示していたが、2日間限定で本物を展示。22日は多くの人が来館し、貴重な兜の姿を味わった。

  同兜は、黒田官兵衛(如水)が戦いの際に着用したと言われるもので、官兵衛が亡くなる1カ月前に家老の栗山利安に与えた。利安の子・大膳が「黒田騒動」の処分で盛岡藩へお預けとなる際に持参し、のちに子孫が南部家に献上したと伝えられている。高さ26・2a、下の前後幅は27・8a、重さは1710c。椀(わん)を逆さにしたような形の戦国変わり兜として知られている。

  常設展示への入り口を入ってすぐの場所に展示された兜は、来館者の感嘆を誘った。鉄製の兜に漆を塗り、当初はメタリック調の赤色だったと思われ、戦場で「如水の赤合子」と恐れられた。現在は大部分の漆が落ち、黒光りの厳かな姿を見せている。

  展示場では同館スタッフが、同兜が盛岡にやって来た詳しい経緯を解説した。「よく見ると兜の左側に合戦で付いたと思われる傷が確認できる」などの説明を聞き、来館者らは感心した様子で兜をじっくり眺めたり、写真に収めたりしていた。

  盛岡市内から訪れた70代の女性は「新聞でお椀をひっくり返したような形の兜を見て、気になっていたので見に来た。本当にその通りで、見られて良かった」と笑顔。友人らと訪れた同市内の女子学生(21)は「ドラマの放送が決まってからいろいろな特集で兜を知った。思っていたよりもきれいな形で残っていてすごい」と感心した様子だった。

  軽米町消防団の幹部研修で同館を訪れた袰主文雄さん(55)=同町上舘=は「まさか見られるとは思わずびっくり。実際に(官兵衛が)かぶったものということですごいなと思う。面白い形で、昔のことを想像させられる」と話した。

  学芸員の小西治子さんは「どうしてこの兜が当館の所蔵品なのかなど、どんどん疑問に思ってもらいたい。栗山家の墓も盛岡市内にあるので、春になったら見ていただくなど、盛岡の歴史を私たちと一緒にひもといていただけたら」と期待した。

  同兜は展示後、大河ドラマ巡回展に貸し出され、10月に同館に戻る。その後の展示は現在検討中という。

  午前9時から午後6時(入館受け付けは同5時半)まで。入場料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。


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