盛岡タイムス Web News 2014年  2月  24日 (月)

       

■  〈幸遊記〉163 照井顕 紺野拓実のラジコン・ドリーム

 

  昭和38(1963)年、僕は望んで県立高田高校の定時制(夜間)に入学した。出身が平泉中学だったから、同級生では一番遠くからの入学。次に遠かったのは住田町下有住中学から入った紺野拓実君だった。僕は叔父(父の弟)が経営する照井クリーニング工場に住み込みで。紺野君は馬場歯科医院の技工士見習いとして、やはり彼も住み込みで就職。お互いよそから来たので知り合いがいないということもあって、友達になろう!と互いに契りを交わした高校時代の最初の親友。

  その彼、拓実君(65)が奥さんのてつ子さん(61)と連れ立って開運橋のジョニーへ現れたのは昨2013年12月のこと。「長男拓郎(37)が結婚することになったので、出席してくれないか!」喜んで!と二つ返事の僕。そして東日本大震災で被災し、高台に移転・再建し昨年オープンした「キャピタルホテル1000」での結婚式に、つい先日の2014年2月16日、出席してきた。

  拓実君の3人の子どものうち次男の実君(34)は、盛岡在住で、すでに2女のかわいい子ども(孫)。三男光君(26)は独身。拓郎君と亜也枝さんの結婚披露宴のスピーチに立った、キャピタルホテルの代表取締役会長・小山剛令さんによると、何と拓郎君はホテルの和食を担当する総料理長であるらしい。もちろん抜擢したのは小山さん。全員に料理を作ってもらったら味とアイデアに、一番秀れていたという。拓郎君はキャピタルで働くことが夢でドアマンから上りつめたらしい。

  「ソチオリンピックでの羽生結弦選手は雲の上の世界一ですが、僕もきょうは天にも昇る世界一の幸せ者です」と拓郎君。父・拓実は橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦、そして吉田拓郎が大好きで、いつも彼らになり切って歌ってた高校時代。そうだ!高1の時「照井!お前は、詩が好きなようだがら、これ読んで見ろ」そう言って三田明のシングル盤レコードの歌詞カードを僕の机の上に置いていった彼。僕はそこに書かれてあった、夜の定時制高校のことを歌にした、「みんな名もなく貧しいけれど」に心を打たれ、そこから、僕の音楽人生がスタートしてしまったのです!今もって懐は貧しいけれど、音楽のおかげで、気持ちだけはこの上ない幸せな毎日。旧友、紺野拓実君も、3・11で住まいを流されはしたが、まだ昔からの趣味であるラジコンで夢を飛ばし続けている。
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします