盛岡タイムス Web News 2014年  3月  12日 (水)

       

■  復興の誓い 盛岡で式典450人が参列 前進する想い「歌」に 大震災3年


     
  市民から募った伝えたい思いを歌詞にした「未来へ届ける歌」が披露された復興の誓い  
  市民から募った伝えたい思いを歌詞にした「未来へ届ける歌」が披露された復興の誓い
 

 東日本大震災津波から丸3年を迎えた11日、沿岸被災市町村をはじめ県内各地で追悼行事が営まれた。このうち、盛岡市盛岡駅西通の市民文化ホール大ホールでは、盛岡広域首長懇談会(会長・谷藤裕明盛岡市長、構成8市町)主催の3周年行事「復興の誓い」が行われた。内陸避難者や市民ら約450人が参列。震災で亡くなった犠牲者を追悼するとともに、一日も早い復興への誓いを新たにした。

 同懇談会を代表して谷藤会長が「被災された方々が復興の歩みをさらに実感することができ、私たちの愛する三陸の地が一日も早く住み良い魅力ある地域として復興することを願ってやまない。私たちはこれからも被災された方々や沿岸被災地の思いを受け止め、心を一つにしながら惜しむことなく復興に貢献する。そして、震災の教訓を風化させることなく、未来に語り継いでいく」と追悼の言葉を述べた。

  大槌町で被災し盛岡市で避難生活を送る菅原昌子さん(89)が被災者代表であいさつ。仲間とともに八角形の小箱を作り、売り上げを大槌町の小学校の学用品代として寄贈したことを紹介し「支えられ、助けてもらうだけでなく、何かの役に立ちたいと願った仲間の心がかなえられた喜びでもあり、私たちの復興の一歩でもあった」と振り返った。

  菅原さんは「あの震災は、私の全てのものを持ち去ってしまい、残ったのは逃げるときに家にかけた鍵一つだった。けれども今、私は以前にも増してたくさんの財産を持つことができた。それは心の財産。たくさんの友人から頂く温かい友情が胸いっぱいあふれている」と感謝の言葉をつづった。

  式典では、大画面で国主催の東日本大震災3周年追悼式を中継。震災発生時刻の午後2時46分に合わせて、映像と同時に1分間の黙とうをささげた。会場では手を合わせ犠牲者の冥福を祈る人、故人を思い目頭を押さえる人もいた。安倍首相の式辞、天皇陛下のお言葉に耳を傾けた。

  第2部の復興祈念イベントでは、盛岡広域8市町参加企画として伝えたい思いを公募とワークショップで集め、菅野創一朗さんが作詞、柴田誠太郎さんが作曲した「未来へ届ける歌」が披露された。県立不来方高音楽部と宮古市出身の歌手・小田代直子さんの合唱、もりおかジュニアオーケストラの演奏で歌が流れ、会場全体で復興に向けて歩み続ける決意を示した。

  少しずつ復興の形が見え始めてきた中で、迎える震災から3年。支援活動を続けているSAVE IWATEの寺井良夫代表は「復興が進む一方で、住宅再建が順調に進むのかなどの問題も出てくる。今までため込んできた目に見えないストレスが、表に出てくるのではないか。内陸避難者は、定住するか、帰還するかで気持ちが揺れている。帰還せずに、内陸に家やマンションを買った方も増えている。定住を決めた方でも経済的に厳しい人の支援などは、今後も継続していかなければならない」と話す。
  


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