盛岡タイムス Web News 2014年  3月  15日 (土)

       

■ 電気自動車用の充電器整備 雫石あねっこ 14年度町予算案に事業費を計上 西の玄関口に年度内 環境に優しいまちへ


     
   雫石町が電気自動車用充電器の設置を計画している道の駅「雫石あねっこ」の温泉館前  
   雫石町が電気自動車用充電器の設置を計画している道の駅「雫石あねっこ」の温泉館前
 

 雫石町は道の駅「雫石あねっこ」に電気自動車用充電器の整備を計画している。2013年度中に新たに策定する「町新エネルギービジョン」の実践として、排気ガスを排出しない電気自動車の利用を促進。町を挙げて再生可能エネルギーの計画的な導入、町民や事業者への新エネルギーの普及を進めていく。設置工事費など801万7千円を14年度一般会計当初予算案に計上し、同年度内の供用を目指す。

  設置予定の充電器は、約30分で8割の充電が可能な急速充電器1基、約8時間で満充電となる普通充電器1基の計2基。設置場所は温泉館前の通称・嘉衛門桜(かえもんさくら)付近を考えている。

  次世代自動車振興センターの次世代自動車充電インフラ整備促進事業、自動車メーカー4社(トヨタ自動車・日産自動車・本田技研工業・三菱自動車工業)による充電インフラ普及支援プロジェクトにそれぞれ助成を申請する。

  県では低炭素社会の実現に向け、昨年7月に次世代自動車充電インフラ整備ビジョンを策定。課題の一つには、目的地となる観光地への設置が進んでいない現状がある。

  県のビジョンによると、12年末時点の県内の電気自動車台数は220台。充電器の設置状況は国道46号沿いで盛岡市、滝沢市、雫石町にそれぞれ2カ所ずつ設置されているが、西の玄関口は初となる。
  町環境対策課の小田純治課長は「町の新エネルギービジョンに基づき、環境に優しい雫石を進めていきたい」と話す。充電器のほか、14年度は町中央公民館と西山公民館への太陽光発電の設置も計画している。

  「エネルギー永続地帯報告書2013」(千葉大倉阪研究室、環境エネルギー政策研究所発行)によると、同町は電力自給率が366%で県内1位、全国18位。地熱発電やバイオマス発電など、多彩な再生可能エネルギー設備が町内21カ所に点在する。すでに道の駅には、そば打ち体験用のソバを貯蔵する雪室(雪氷熱利用)があり、「環境に優しい町」をさらに発信していく。

  町では、観光交流人口の拡大も期待。道の駅の利用者数は、年間平均51万3038人。温泉をはじめ、産直や加工工房、昨年の大雨災害で閉鎖中だがオートキャンプ場も完備し、町の重要な観光拠点となっている。

  町観光商工課の小志戸前浩政課長は「電気自動車の満充電での走行可能距離は最大200`程度と聞いているので、整備することで利用者の移動距離が増える。道の駅に立ち寄り、さらに町内へと足を延ばしていただき、交流人口の拡大につなげたい」と相乗効果を期待している。
 


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