盛岡タイムス Web News 2014年  3月  16日 (日)

       

■ 地域への愛着深める機会 滝沢市 初検定に51人が受検 「意外に知らないものだ」

     
  初めて実施されたたきざわ検定に挑む受検者  
 
初めて実施されたたきざわ検定に挑む受検者
 

 2014年1月1日に市制移行した滝沢市に関する知識を問う第1回たきざわ検定(同実行委員会主催)が15日、滝沢ふるさと交流館で行われた。同市内のほか、盛岡市や県外などから51人が受検。村から市に変わる契機に、改めて滝沢の歴史や文化、風土、産業などの知識を学び、滝沢への愛着を深める機会となった。県内では盛岡市、花巻市、奥州市などで検定試験が行われているが、同市では初めての試み。

  同検定は、県立大学ソフトウェア情報学部佐々木淳研究室、滝沢市睦大学歴史講座、滝沢市教育委員会で構成する同実行委員会が企画。問題は、県立大生と睦大学の受講者が考え、学生の滝沢への興味喚起や高齢者の学びの機会を創出した。受検者にはテキストが事前配布されるとともに、2日には対策講座も開催された。

  出題されたのは「チャグチャグ馬コの出発地となる神社はどこ」「盛岡ガス滝沢工場のガスタンクのデザインは」など市民でなくても分かるような問題のほか、「大釜白山にあり平安時代から戦国時代にかけて築かれた城跡の名称は」「滝沢村が発足したのは何年」など歴史を問う問題、「狼久保」「木賊川」など地名の読み方を問う問題などまで、多岐にわたった。

  検定は90分間で100問の問題を解き、8割以上の正解で合格となる。受検者は、20代の学生から80代まで幅広い年齢層。検定が始まると、事前に学習してきた知識を思い出しながら、真剣な表情で問題に回答していた。検定終了時間前に全問を解き終える検定者もいて、会場の外で早速答え合わせをする姿もあった。

  県立大社会福祉学部4年の寺崎拓哉さん(22)は、卒業後は地元二戸市に戻る予定。「大学で滝沢に来ていたにもかかわらず、知らないことが多く、知るきっかけになればと思った。歴史や地名が難しかったが、楽しみながら勉強できた。いろいろな文化があるというのは知っていたが、検定を通して具体的な滝沢のイメージができたので、これからも休みの時などに来ようという気持ちになった」と滝沢への愛着を深めていた。

  同市牧野林の女鹿茂さん(71)は「滝沢に移ってから30年近くたつので、自分がどのくらい滝沢を理解しているか知りたくて受検したが、意外と知らないものだ。かなり勉強になった。滝沢にはいろいろな場所があるが、神社など行っていない場所もたくさんあった。今後、そういう場所に一通り行ってみたい」と改めて滝沢への知識を深めていた。

  合格者は3月中に発表され、合格証が授与されるとともに、市埋蔵文化財センターが1年間入場無料、相の沢温泉お山の湯の100円引きなどのサービスが受けられる。同実行委では、次回以降も開催予定で、今後は級分けや子どもたちへの検定試験の実施などについても検討したい考え。

  同実行委で県立大ソフトウェア情報学研究科修士2年の菅原遼介さん(24)は「地元に住んでいて、滝沢の魅力に触れ合う機会があるのに気付いていないのはもったいない。学生の中には、他県から来て就職でどこかに行く人も多い。滝沢がどんな場所か聞かれたときに、つまらない、何もないと言う人にならないよう、自分たちが住んでいる場所を深く見つめ直す機会になれば」と話した。


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