盛岡タイムス Web News 2014年  3月  28日 (金)

       

■  環境学習広場 4月開所 資源循環や自然保護 旧競馬場跡地に盛岡市整備 再生可能エネで緑充実


     
   4月から供用開始のエコアス広場、将来的に自然観察などへの活用が期待される  
   4月から供用開始のエコアス広場、将来的に自然観察などへの活用が期待される
 

 盛岡市上田の旧盛岡競馬場跡地に市が整備を進める環境学習広場「エコアス広場」が4月1日から供用開始となる。自然環境の保全、循環型社会の形成、再生可能エネルギーの利用を柱に、周辺環境に配慮しながら環境問題に対する学習機能を併せ持つ区域としての活用が期待される。市では4月26日に現地でオープニングセレモニーを予定する。

  2000年から市が取得を開始した旧盛岡競馬場跡地は、17・08fの敷地中に公園ゾーン(6・09f)、保健・福祉ゾーン(1・76f)、自由広場ゾーン(5・14f)などさまざまな分野に応じた複数のゾーンが整備される計画。03年度から工事が始まり、各ゾーンの事業は17年度までに完了予定。

  このうち、エコアス広場は環境ゾーンの位置付けで、12年度から整備が始まった。2万2300平方bのゾーン内に、いこいの花畑(約3600平方b)、光のガーデン(約5300平方b)、観察の木陰(約5300平方b)が整備されている。ゾーン内の照明は、外部から電気を購入せず、太陽光や風力などで賄われる。

  いこいの花畑は、バイオマス資源の活用と資源循環の仕組みを学ぶエリア。42b四方の畑に、都南地区の生ごみなどで作られた堆肥や盛岡地区衛生処理組合が製造した汚泥肥料などを活用した花畑を形成するほか、太陽光発電による照明、椅子やテーブルを備えたあずまや、太陽光発電で換気する水洗トイレなどが整備される。

  光のガーデンは、環境啓発イベントや再生可能エネルギーを利用した照明の展示を行うエリア。エリアの中央には将来的に15bから20bに成長しシンボルツリーとなるウラジロモミ1本のほか、ブルーベリーやクルミ、クリ、ギンナン、ウメなどの実のなる樹木を植裁する。風力と太陽光によるハイブリット照明1基、ソーラー照明2基も備える。

  観察の木陰は、自然観察を行うエリア。周囲に自然石や水辺植物を配置した水深50a以下の池は、ソーラーポンプや手こぎポンプにより、くみ上げを行う井戸が水源で、水生生物の観察などに活用する。

  開所当初は苗木だが、広葉樹と針葉樹を混ぜた自然に近い植裁は、木々が生長することで虫が育ち、鳥類などの飛来も期待できる。観察のためのついたてなども整備。一画には落ち葉を集めた場所を設け、カブトムシなどが生息する環境をつくる。エリアの東側には、22本の桜並木が設けられ、高松公園からの連続性を持たせた。

  各エリアをつなぐ園路は、循環型社会を意識し、廃ガラスや廃木材から作成した舗装材で整備するほか、防護柵や階段も廃木材や廃プラスチックによる合成材を使用。人が常駐しないため、各エリアには植物などの説明パネル10枚を設置する。ゾーン北側には、自動車20台、自転車40台が利用可能な駐車場・駐輪場も備える。

  開所後は、市の直営事業として段ボールコンポストの教室や星空観察、草花や昆虫の観察会など、月1回程度の環境に関する講座を開催したい考え。維持管理は利用者の利便性や経費縮減の観点から、高松公園の指定管理者が一体管理する。

  盛岡市環境部の櫻正伸環境企画課長は「市では自然環境の保全、循環型社会の形成、再生可能エネルギーの利用の三つの観点で、施設を整備した。生出地区のエコタウンなどと連携させながら、市民の方々に環境学習の場として利用してもらえるようにしていきたい」と話す。


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