盛岡タイムス Web News 2014年  5月  5日 (月)

       

■ 発祥地 雫石で10年目の開幕 よしゃれ通りに60台 9月に全国大会開催

 

     
  10年目に突入した元祖しずくいし軽トラック市。9月には全国市を企画中  
  10年目に突入した元祖しずくいし軽トラック市。9月には全国市を企画中
 

 軽トラック市の発祥地、雫石町で4日、「元祖しずくいし軽トラック市」(主催・TMO雫石商工会、しずくいし軽トラック市実行委)が開幕した。10年目を迎えた今年も、よしゃれ通り商店街を舞台に、新鮮野菜や三陸の海産物、餅や手工芸品を乗せた軽トラが県内各地から集合。5月から11月までの毎月第1日曜日午前9時から午後1時まで、軽トラで朝市が開かれる。10年目を記念し、9月には「全国軽トラ市inしずくいし」を初開催。元祖雫石のほか、愛知県新城市、宮崎県川南町の日本三大軽トラ市が一堂に会する。全国市の成功に向けて、町は盛り上がりを見せている。

  通算64回目となった4日の朝市には、全長470bの歩行者天国に約60台の軽トラが軒を連ねた。開店から1時間程度で売り切れになる品もあり、朝から多くの人出だった。

  出店者の中には、木で軽トラを手作りした「軽トラ応援隊」や店の看板に10年目を祝うメッセージを書く人も。「10年を機に、軽トラ市共通のゆるキャラがあったらいいと思う」というつぶやきも添えられ、軽トラ市への期待や愛着が感じられた。

  軽トラ市が誕生した2005年から毎年出店している「ごろはち産直」は、雫石町内の農家ら5戸で結成。名前の「ごろはち」は、仲間が住む行政区、五区、六区、八区から命名した。

  仲間の一人、上野至さん(65)は、自身の軽トラを軽トラ市仕様に改修。ビニールハウス用のパイプで、取り外し可能な屋根の骨組みを荷台に作った。「私は米を中心に作っているが、何人かで集まってやれば店になるので、楽しみがある」と話す。

  同じく早坂道子さん(65)は「第1回も人が多かったが、年々大きくなってきている。私らが知らないことをお客さんから教われるのも、対面販売のいいところ。出店を始めて、いろんな野菜に挑戦するようになった」と笑顔を浮かべた。

  野菜1個百円です―。元気な声が響く軽トラは、同町西根の桜田長栄さんの店。ほうれん草やルッコラ、ラディッシュなどが100円で並んだ。

  妻の紀子さん(69)は「1年目の軽トラ市は見に来て、次の年から毎年出店している。産直にも出しているが、ここは自由にできるのでいい。どうせなら、おつりが少なく、買いやすい値段をつけている。9月の全国市はトマトや枝豆など、すぐ食べられるように工夫したい」と意欲を見せる。

  売り子を務めた孫の桜田のばらさん(盛岡市立土淵小4年)は「恥ずかしいけど、大きい声を出したい」とエプロンを結び、中塚康成君(同市立飯岡中2年)は「おばあちゃんの作ったおいしい野菜が売れると、うれしい。軽トラ市は知らない人ともコミュニケーションが取れるので楽しい」と話していた。

  相澤潤一実行委員長(47)は「平常心で挑んでいるが、10年目の気負いがある。10年目をきっかけに、軽トラ市が認知されて、雫石に足を運ぶ人が増え、町がにぎやかになればいい。まだまだ可能性がある市。県内のいろんなところで、特色のある軽トラ市が増えていってほしい。元祖としては、9月の全国市に向けて、他の軽トラ市の手本になるようにしたい」と気合を入れる。

  全国市は9月13、14日に開催。1日目はサミットで、スズキの鈴木修会長による基調講演や各地の事例発表を予定。2日目は日本三大軽トラ市が集結した全国軽トラ市が開かれる。


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