盛岡タイムス Web News 2014年  5月  5日 (月)

       

■ 〈幸遊記〉173 照井顕 一関への大人の遠足

 

 「ジャズ喫茶・ベイシー」に連れてって!と、せがむオジサマ達のリクエストに応えながら、昨年はお嬢さま達とで楽しかったなと、盛岡発一ノ関行きの電車に乗り、出掛けて来た。途中駅からの参加者もいて、男性6人、女性10人、計16人のご一行。

  店に入ってすぐ左手に予約席。他に数名のお客さま達。ピアノの上には例によって一輪の紅いバラ。その花瓶を見れば、1942年のアルマニャックの空瓶。年号は店主・菅原正二(本名・昭二)さんの誕生年!と意味有り。その奥には昨日(4/26)が命日だった店名由来の「カウント・ベイシー」に捧げたと見られる数十本の紅いバラ。彼らしい心使い。

  流れ来る大音量のレコード演奏は、フィニアスニューボーン・Jr、ケニードーハム、ベニーカーター、マイルスデイビスと続く。先客が帰ってジョニー一行だけになったら「昨日、一日中かけていた」という。カウント・ベイシーの演奏に合わせ、ドラムでレコードと共演する菅原さん! 皆、大コーフン、ヤンヤのカッサイ!

  酔いしれてピアノ脇の貼り紙を見れば、故・エルヴィン・ジョーンズ(ジャズドラマー)の名前! 僕の頭が一瞬にして1986年1月17日へとフラッシュバック! あの日、エルヴィンが日米混合バンドを率いて陸前高田でコンサート。その日、新幹線で一ノ関駅に降り立った。エルヴィン氏を僕はベイシーに連れて行った。すると、マスター菅原さんは、ビックリして「ジョニー! 驚かすなよな!」と言ったのを今でも鮮明に覚えている。

  コンサート会場(陸前高田市民会館)には、珍しく県内ほとんどのジャズ喫茶マスターや関係者達もそろってたので、終演後、彼ら全員を舞台に呼んで、会場のファンに紹介プレゼンテーションをした記憶。世界最強のジャズドラマー・エルヴィン・ジョーンズ・ジャパニーズ・ジャズ・マシーン・新春ビッグ・ジャズコンサート。サンディデブリアーノ(b)、向井滋春(tb)、高橋知己(ts)、辛島文雄(p)。前座には、あの河野和義さん率いる陸前高田・気仙町けんか七夕太鼓保存会。主催したのは僕(陸前高田・ジョニー)。

  その成果?は、誰もがご存知の、陸前高田での全国太鼓フェスティバルの始まり。かたや一関ベイシーにおいては、年末の恒例行事となったエルヴィン・ジョーンズのライブイベントがスタートするきっかけともなったのでした…。どんと晴れ!
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


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