盛岡タイムス Web News 2014年  5月  8日 (木)

       

■  火難続く盛岡 乾燥注意報下は厳重に管理を 3週間余りに5件も 商店街、住宅地、山林へと


     
  1カ月近くたっても規制線が張られたままの桜山商店街の焼け跡  
  1カ月近くたっても規制線が張られたままの桜山商店街の焼け跡
 

 今年の春は盛岡市内で、4月11日から5月5日まで3週間余りに5件も火災が発生する事態になっている。うち1件は玉山区の山林で大火になり、盛岡市内では桜山商店街の火災で3軒が延焼、5月に入り死者が出る火災が1件発生した。県内には4月から乾燥注意報が断続的に出ており、火気の取り扱いに厳重な注意を要する。火災の多発を受けて、盛岡地区広域消防組合は7日から管内で、防火の広報の徹底を図っている。

  4月11日は午後10時12分ころ同市内丸の桜山商店街で出火し、木造2階建ての店舗と住宅など3軒を延焼した。死傷者はなかったが、火災後の停電などで地域住民の生活や営業に支障を来した。原因は調査が続いている。

  22日は午前11時10分ころ同市紅葉が丘の民家から出火し、全焼した。愛宕山東側の坂道が入り組んだ宅地で、高台から上がった炎と煙が、市民に大きな不安を与えた。

  27日は午後1時13分ころ盛岡市玉山区渋民の岩の沢地区で山林火災が発生し、約195fを焼く大火となった。避難指示、勧告に従い100人以上の住民が公共施設に待避し、3日間にわたり住民生活に大きな影響が出た。管内全域の消防、警察、自衛隊が出動し、最大8機のヘリが空中から消火に当たり、発生から9日後の5月5日に鎮火した。火元や原因は調査中で、相当な被害額になるとみられる。

  5月2日は午前11時半ころ同市中央通3丁目の民家から出火し、近隣の文化財の安全が懸念された。全焼した焼け跡から男性の遺体が発見された。5日は午後7時半ころ同市本町通2丁目の民家から出火。半焼して隣家に延焼し、公共交通機関の運行に支障が出た。

  盛岡中央消防署の畑中美智夫消防司令長は「4月はまだ暖房器具を用いる季節なので、ガスコンロなど火の取り扱いには十分気を付けること。たばこは金属製の灰皿で必ず消火する。家族で話し合い、隣近所で呼び掛け合って防火を啓発してほしい。乾燥注意報が出ており、屋外だけでなく家の中の空気も乾燥している。風が強いときのごみ焼き、野焼きは絶対しない。やるときは必ずバケツに水を用意し、何かあったらすぐ連絡を取れる態勢を。若い人は携帯電話を持っているが、高齢者は持っていない人が多いので、すぐ通報できない。燃やすときは消防に届けてほしい」と話している。

  盛岡地方気象台によると、盛岡地区の4月の降水量は72・5_で、平年の87・5_に比べてやや少ないが、平年並み。平均気温は9・1度で平年より0・5度高く、日照時間は245・2時間で、平年の173・7時間に比べて大幅に長い。乾燥注意報が出やすい環境が整っており、7日も発令中。

  斎藤賢悟調査官は「火気の取り扱いは注意が基本。農林業で火を使う場合、必ず水を用意すること」と乾燥注意報の際の心得を説く。


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