盛岡タイムス Web News 2014年  5月  13日 (火)

       

■  玉山区林野火災 2次災害防止へ 盛岡市などで連絡会議 今月中に被害把握


     
  4月27日の火災で焼失した山林(5月12日撮影)  
 
4月27日の火災で焼失した山林(5月12日撮影)
 

 盛岡市玉山区で4月27日に発生した林野火災の被害状況の把握や復旧に向けた対策を協議する盛岡市玉山区林野火災復旧対策連絡会議の第1回会合が12日、玉山総合事務所で行われた。会議を構成する同市、県盛岡広域振興局、岩手中央森林組合の関係者ら約20人が参加。非公開で行われた会議では、これまでに判明した林野火災の現況が説明されるとともに、復旧に向けた今後のスケジュールが確認された。

  同会議では、今月15日頃をめどに関係者で被害の調査方法をチェックし、その後、何班かに分かれて5月中に被害調査を実施する。今回の被害地域は、市有林も一部にあるがほとんどが民有林で、復旧に当たっては所有者の意向確認が必要。同会議では、意向を確認しながら今夏までに被害対策の今後の取り組み計画を取りまとめる。

  詳細な数値は今後の調査で確定するが、現時点では被害面積約80fの中に、40人〜50人の森林所有者がいるとみられる。意向確認に当たっては、被害がある程度把握できないと所有者も自分の山の情報が分からないため、被害調査と並行して所有者の特定を進めていく。

  林野火災の場合、地表を灰が覆うために雨などが表面を流れ、1、2年後に土砂が流れ2次災害を招く場合もある。今回火災のあった地域は地形的には緩やかで安定しているが、今後の調査で必要があれば所有者の意向を確認しながら治山対策なども講じる考え。

  被害林をそのままの状態にしておくと、枯死した樹木にマツクイムシの原因となるマツノザイセンチュウが発生したり、アカマツを枯らす要因ともなるツチクラゲと呼ばれるカビの一種が繁殖する場合もある。一方で、根本部分は火災に遭っているが、今後の状況で樹勢が回復する可能性もあるため、所有者の意向確認に時間がかかるケースもある。

  被害林にはアカマツなど林業のために人工的に植えられたものもある。今後の調査で、森林国営保険の評価額、面積、被害程度などを基にした被害額も確定していく。被害林の復旧は基本的には所有者が行うが、被害林整備に係る国や県の森林整備事業の補助が見込まれる。補助には植裁だけでなく、再造林の際の伐採木の撤去なども含まれるものもあるという。

  盛岡広域振興局林務部の阿部忠一部長は「被害林は市街地の山手の方にあるので、土砂が流れる要素もあるし、被害林をそのまま立てておくと病害虫なども心配されるので、そういったものを一刻も早く解決していきたい。所有者の意向を確認しながら対策を講じていきたい」と話した。


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