盛岡タイムス Web News 2014年  5月  13日 (火)

       

■  〈イタリアンチロルの昼下がり〉200 及川彩子 テレビ朝日の撮影記


     
   
     

 この4月の上旬、金曜夜9時から放送のテレビ朝日の番組「こんなところに日本人」に、主人の職場とわが家のイタリア暮らしが紹介されました。

  世界のあらゆる国の田舎町に暮らす日本人を、芸能人が旅人となって探し訪ねるこの番組は、同局の人気長寿番組なそうです。

  国際結婚などで、欧米に住む日本人は珍しくありませんが、アフリカや中東諸国など、知られていない国々にも足を伸ばす、好奇心旺盛な番組なので、ここイタリアのわが家に出演依頼がきた時は半信半疑。

  ところが「30年以上も、アルプスの町で天文学を研究するご主人に興味があります」との工藤プロデュ―サーの熱意に押され、現地下見を経て2月末の撮影となったのです。

  日本からアジアゴ入りした撮影隊は、10人ほど。今回の旅人・俳優の宮川一朗太さんが、ローマから列車とローカルバスを乗り継ぎ、主人の勤めるアジアゴ天文台を訪ねました。そしてわが家に到着後は、日々の暮らしや日本への思いを語り合いながらの夕食会が撮影されたのです。

  「視聴者の方々の興味は、飯島家の普段の生活ですから、気楽に」というプロデューサーの意に、スーパーでの買い物、暖炉の手入れ[写真]、娘の部屋、本棚からごみ捨て場までカメラが一緒。視聴者感覚のスタッフの目に、私たちは誘導されっぱなしでした。

  なじみの店先や街角では、イタリア人の友人たちの協力で楽しい現場となり、どこも大盛り上がり、3日間の撮影が無事終了。最後の晩は、スタッフの皆さんと、わが家で手作りギョーザパ―ティーで夜が更けました。

  「日本が恋しくなりませんか」と、取材中、何度も質問を受けましたが、1年のうち300日が旅という撮影隊の話に、逆に私たちの方が興味津々。それは、取材される側とする側…見知らぬ世界への好奇心ではなく、何かを確認し合う時間のようでした。


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