盛岡タイムス Web News 2014年  5月  16日 (金)

       

■  実像の足元で見る岩手山 雫石町網張ビジターC 中山大太郎さん写真展


     
  「人間が謙虚にならないと」と登山の心構えを話す中山大太郎さん。床置きの作品は6月に展示予定  
  「人間が謙虚にならないと」と登山の心構えを話す中山大太郎さん。床置きの作品は6月に展示予定
 

 盛岡市上田堤のトレッキング・スキーツアーガイド、中山大太郎さん(75)による写真展は6月30日まで、網張ビジターセンター(雫石町長山小松倉1の2)で開かれている。5月は「岩手山の表情X」をテーマに、岩手山の懐に飛び込んで撮影した作品など17点を展示。岩手山に降り注ぐ数々の自然現象をあうんの呼吸で伝えている。

  「地球の衛星」は、12月の岩手山に満月が沈んでいく様子。月明かりが新雪をすみれ色に染めている。「時間とともに、かすみが出てきたが、山に接する直前、薄れた。明暗差で、惑星のような満月を撮ることができた」と振り返る。

  「街の灯り」はお鉢から、盛岡市街地の夜景と夕焼け浴びる石仏を同時に収めた。「眼下の明かりを見ていると、岩手山が身近な信仰の里山と改めて思った」という。そのほか「黒糖菓子」と題した焼走りや朝日が自然の絵の具となった「パステル画」などが並ぶ。

  中山さんが初めて岩手山に登ったのは中学1年生の時。小学6年生の学校行事で岩手山登山のチャンスがあったが、ツベルクリン反応で引っかかり、断念。当時の悔しさが種となり、今でも岩手山は年に平均30回登っている。

  登山では「自然に入り込ませてもらっている」という気持ちを忘れない。「人間が謙虚にならないといけない。そういう気持ちで行くと、ばったり熊と鉢合わせても、危険な目には遭ったことはない」という。

  「いい景色に合えば、ありがとうという気持ちで帰ってくる。岩手山はシンメトリーではなく、見る方向で全く違った山に見えるのも魅力。撮りたい表情はまだまだいっぱい。一生撮りきれない」と話している。

  6月1日からは「山への誘い」をテーマに作品を入れ替える。入館無料。午前9時から午後5時まで。期間中、休館日なし。問い合わせは、同センター(電話693―3777)へ。


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