盛岡タイムス Web News 2014年  5月  18日 (日)

       

■ 最後のりんごの花まつり 晩春の畑でコンサート 新たな地域づくりへ絆を



     
  樹齢100年を超す、リンゴの大木の前に設けた、あっぷるステージ。県内ミュージシャンが熱演した  
  樹齢100年を超す、リンゴの大木の前に設けた、あっぷるステージ。県内ミュージシャンが熱演した
 

 滝沢市大石渡のうわのりんご園で17日、「りんごの花まつりファイナル」が開かれた。柳沢いいものまるごとネットワーク(佐藤壽喜代表)の主催。リンゴ畑に音楽が流れたらすてきだろうな…。仲間の夢に共感した柳沢地区の住民が力を合わせ2002年から毎年、休むことなく続けてきた花まつり。13回目となった今回で終了し、新たな地域づくり活動に将来を託す。花が終わり、果実が少しずつ膨らみ始めたリンゴの丘で、互いの絆を再確認した。

  2・4fのリンゴ畑を活用した会場には10数店舗の地産地消屋台が出店。柳沢産の十割そばやイワナの塩焼き、知的障害者授産施設みのりホーム(同市巣子)の利用者が焼いたケーキ、復興支援グッズなどを販売した。

  特設の「あっぷるステージ」では、アコースティックユニットの「MIMI☆TATA」やご当地シンガーソングライターの田口友善さんら6組が演奏。熱のこもったパフォーマンスを繰り広げた。

  花は、だいぶ散ったが、リンゴの木々に囲まれた会場は、爽やか。娘の春ちゃん(3)と訪れた盛岡市月が丘1丁目の太田裕子さん(42)は「初めて来た。娘と積み木を楽しんだりして、のんびりできた」と笑顔を見せた。

  りんごの花まつりは、同園の上野カナエさん(67)の夢に共感した、地域住民が手作りで進めてきた行事。回を重ねる中で、県立大の教員や学生らも仲間に加わった。

  布絵の紙芝居などで、まつりに参加してきたアトリエ桃江子(同市柳沢)の斉藤桃江さん(68)は「地域発の行事を、みんなで立ち上げたことに意味がある。りんごの花まつりは、次につながる、たくさんのヒントを残してきた」と話す。

  同ネットワーク事務局長の中村奈々子さん(45)は「誰もが『来て良かった』と感じられるまつりにするためには、どうしたらいいのか。みんなの知恵を少しずつ吸収しながら、臨機応変に動くことを学んだ」と振り返った。

  実行委員長でもある上野さんは「自分たちの仲間は、迷わず、今、前に進む力がある。しかも誰も無理していない。自分の立ち位置が分かっていて、一人ひとりが一生懸命。人と人とのつながりがあったからこそ、続けられた」と感謝。「言い出しっぺが、責任を持って区切りを付ける勇気も必要」と語り、次世代の活躍を期待した。


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