盛岡タイムス Web News 2014年  5月  18日 (日)

       

■ 〈体感思観〉佐々木貴大 プロの姿勢に救われる



 日本プロバスケットボールリーグの岩手ビッグブルズの2013―14シーズンが11日に終了した。まずは選手、スタッフのみなさん、お疲れさまでした。

  担当記者であり、一人のブースターでもある自分にとって、大敗を喫した11日の試合終了直後は屈辱に近い時間だった。そんな中、司会のまつみたくやさんがとったプロとしての仕事に救われた。

  実は試合終了後、勝った秋田ノーザンハピネッツのブースターによる、ホームチームの運営を無視した行為があった。試合後のセレモニーが始まろうとしているのに、一向にやまない万歳三唱、そして「ゴービッグブルズ」のコール。もちろん、秋田ブースターは自らの勝利を喜び、互いの健闘をたたえるコールだったのだろう。それでも、悲しみに暮れる岩手ブースターにとって刺激が強すぎた。

  そこでまつみさんは「悔しいかもしれませんが、ハピネッツコールやりましょう」と岩手ブースターに提案。会場で涙ぐんでいた岩手ブースターも呼び掛けに応えコール交換になった。あのまま秋田によるコールが続いていたら、この日の敗戦はさらに後味が悪かったに違いない。

  チームは多くのプロが携わり、支えている。どんな試合展開でも最後まで真摯(しんし)に会見に臨む選手とヘッドコーチに、むちゃな要求も可能な限り応えようと奮闘する広報の菊池美緒さん、外国人選手に質問の意図を確実に伝えるアシスタントコーチ兼通訳の穂坂健祐さん。プロチームである以上、競技の勝敗は絶対的な評価基準だ。しかし、ただ強いだけでなく、プロとしての姿勢を貫くチームだから、自分は担当記者の枠を超え、好きなのだ。

  敗戦から1週間。「あまロス」ならぬ「ブルズロス」に襲われる日々。早く来シーズンが始まらないかと胸を躍らせる。


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