盛岡タイムス Web News 2014年  5月  24日 (土)

       

■ 〈おらがまちかど〉15 馬場恵 盛岡市 高松3丁目内 高松神社例大祭で奉納 岩泉がルーツ 有志が同好会 中野流ツルカメ七頭舞 


     
  けいこに励む「ツルカメ七頭舞」のメンバー  
  けいこに励む「ツルカメ七頭舞」のメンバー
 

 盛岡市の高松の池近くに鎮座する高松神社。毎年、6月の例大祭の宵宮で、呼び物となっているのが「中野流ツルカメ七頭舞(ななずまい)」だ。太刀などを高く掲げながら、激しく跳躍。おはやしにのって勇壮な舞が20分余り続く。

  「ツルカメ」のルーツは岩泉町小本の「中野七頭舞」。舞にほれ込んだ、飯坂真紀さん(59)ら市民有志が2000年に同好会を結成。中野七頭舞の踊り手で当時高校生だった佐藤智志さん(33)が、卒業して盛岡に就職するのを機に、仲間に引き入れ、けいこを頼んだ。

  基本は「先打ち」「谷地払い」「薙刀(なぎなた)」「太刀(たち)」「杵(きね)」「小鳥」「ササラスリ」の七種の道具を手にした演舞者が、二人一組になって舞う。踊りの種類も「道具取り」「戦い」など七つあり、「七頭舞」と言われるゆえんだ。

  佐藤さんは「初めは一回りも二回りも年上のメンバーにどう接したらいいか分からなかった。今となっては、その経験もプラス」と振り返る。

  中野七頭舞は、天保時代、沿岸地方を巡業する神楽舞の一部を取り入れ、創始されたと言われる。地元では小中学生への伝承活動が盛ん。県内外のイベントなどで演舞する機会は年数十回に及ぶ。全国の愛好者のための講習会も開かれている。教員らが参加する東京民俗舞踊研究会などが熱心に学んで普及を図ったため、県内よりも県外で広く知られるようになったという。

  高松神社への奉納が今年で12回目となる「ツルカメ」。メンバーは現在15人ほど。飯坂さんは「地域の人に喜んで迎えてもらえるのは心強い。神社に毎年奉納することで本物の郷土芸能らしさも味わえる」と語る。

  それぞれ家庭や職場の事情があり、月1度のけいこに全員が顔をそろえるのは難しい。発足当時からのメンバーも年を重ね、若手の踊り手を募集中だ。

  代表の岩井澤伸さん(40)は「初めて七頭舞を見たとき、興奮してドキドキしたのを今でも覚えている。上手な人も、そうでない人も、気軽に参加できる場として息長く活動していきたい」と話す。

  高松神社例大祭の今年の宵宮は6月16日。

(馬場恵)

     
   2012年6月、盛岡市の櫻山神社で演舞する「ツルカメ七頭舞」(岩井澤さん提供)  
   2012年6月、盛岡市の櫻山神社で演舞する「ツルカメ七頭舞」(岩井澤さん提供
 

 


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