盛岡タイムス Web News 2014年  5月  30日 (金)

       

■  被害面積は78fに 玉山区林野火災 損害額は1億5千万円 6月8日に所有者説明会

 

     
   盛岡広域振興局、市による現地での被害状況調査(15日、盛岡広域振興局林務部提供)  
   盛岡広域振興局、市による現地での被害状況調査(15日、盛岡広域振興局林務部提供)
 

 盛岡市玉山区で発生した林野火災の被害額などが確定した。29日に同区内で開かれた復旧対策に伴い関係機関で組織する第2回連絡会議で、盛岡広域振興局林務部が報告した。調査の結果、焼失エリアにおける被害の実面積は78・35f、損害額は1億5095万6千円。所有形態は私有林が45人で面積の86%を占め、残りは会社有林1社と市有林。6月8日には所有者対象の説明会が開かれ、7月にも復旧計画がまとめられる見込み。

  4月27日の火災発生後、焼失面積については市や消防の発表で約200f、県で100fなどと発表されてきた。振興局は焼失エリアの確認作業、今月15日から21日の被害状況調査により、26日に面積、損害額を確定した。焼失エリア内でも被害なしと判定された場所もあった。

  面積、損害額は森林国営保険の損害算定額を準用して割り出された。その結果、スギが面積23・46fで全体の約3割、損害額が7286万円で全体の48%と半分を占めた。

  樹種別では、その他広葉樹が17・22fで損害額2534万9千円、カラマツが16・23fで2878万3千円、アカマツが11・11fで1989万6千円など。ヒノキ、伐採跡地や未立木地なども含まれている。

  所有形態を見ると、私有林は面積67・36fで損害額1億2967万1千円と最も多い。玉山総合事務所によると、所有者45人のうち1人を除き市内、区内に居住しているという。会社有林が6・55fで1354万円、市有林が4・44fで774万5千円。

  市は6月8日に所有者対象の説明会を同事務所で開催。復旧の意欲など意向調査・確認も行い、相談に応じる。岩手中央森林組合によると、所有者で森林国営保険加入が確認できているのは市と法人のみ。今後県森連と同森林組合がほかに加入がないか、同保険損害てん補調査などを7月までに行う予定。

  これらを踏まえ、7月にも復旧計画が取りまとめられる見込み。市では被害箇所で二次災害を防止するための治山関連施設の必要性について所有者らの意向も同時に調査する。振興局は6月30日にも第3回連絡会議を開きたい考え。

  その上で復旧対策に関する説明会を8、9月に開催。国に対する予算要望と復旧対策予算の確保を7〜12月にかけて行う。

  復旧計画に基づいて被害木整理に着手されるのは10月以降、再造林は来年4月以降になる見込み。年度内に復旧対策が必要な場合は緊急治山対策に取り組む。被害材の有効活用も検討される。

  同日は連絡会議を構成する県、振興局林務部、市林政課と玉山総合事務所産業振興課、岩手中央森林組合、盛岡中央消防署玉山出張所が出席した。

  深澤光県林務部林業振興課長は「調査結果に基づいて計画、復旧対策を具体的に進めていきたい。連絡会議内の連携も深まってきており、さらに強化し、今後の早急な復旧対策に取り組みたい」などと呼び掛けた。


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