盛岡タイムス Web News 2014年  6月  7日 (土)

       

■ 盛岡中央消防署 16年開所へ着工 盛岡駅西口に防災の司令塔


 

     
   2016年5月完成予定の盛岡中央消防署新庁舎(盛岡地区消防PFIサービス提供)  
   2016年5月完成予定の盛岡中央消防署新庁舎(盛岡地区消防PFIサービス提供)
 

 盛岡市内丸の盛岡中央消防署は老朽化や消防救急デジタル無線の整備などに伴い、2016年5月に同市盛岡駅西通へ移転される。盛岡中央消防署新庁舎の建設工事の安全祈願祭が6日、現地で行われた。発注者の盛岡地区広域消防組合(管理者・谷藤裕明盛岡市長)、工事関係者ら約50人が出席。神事を執り行い、新たな盛岡広域の消防の拠点施設となる新庁舎の建設工事の安全を祈願した。

  新庁舎が建設されるのは、コジマ電気などに隣接する敷地面積4456・83平方bの市有地。免震構造鉄筋コンクリート造で建築面積1532・33平方bの消防庁舎(6階建て)のほか、4階建ての訓練塔、別棟の車庫などを整備。庁舎内には、1階部分に車庫、2階と4階一部に子どもたちが体験型の見学ができる防災学習センター機能を配置するほか、4階には通信指令施設を備える。

  設計や建築、現庁舎の解体、山岸出張所の建設などを含む総事業費は48億9869万円。事業は民間活力の導入によるPFI方式で実施し、前田建設工業、東野建設工業など6企業で構成する盛岡地区消防PFIサービスと設計、建設工事、完成後20年間の施設の維持管理を一括契約した。

  新庁舎は災害時に備えて、1万5千gの重油を使った自家発電設備を備え、停電時でも1週間程度は使用が可能となる。自家用の給油施設では、ガソリン、軽油それぞれ1万gを蓄える。太陽光発電のほか、車庫前は地下水によって融雪ができる設備を設置、トイレも雨水を使うなど環境にも配慮した。

  車両は現在盛岡西消防署にあり緊急消防援助隊で使用する支援車を持ってくるほか、これまでの中央消防署では車庫が狭くおけなかった消防ポンプ車と高規格救急車の予備車も配置され、消防力の強化につながる。

  新庁舎への移転は、現在の盛岡中央消防署庁舎の老朽化や狭隘化に伴うもの。1975年に建設された現在の消防庁舎は、81年の新耐震基準に適合していないため耐震補強の必要性があったが、耐震補強をすることで車庫に車を収容できなくなり、耐震補強による延命が不可能だった。新庁舎は、建物面積で約2・7倍、敷地面積では約5・7倍広くなる。

  電波法関係審査基準の一部改正により、2016年5月末までに現在のアナログ方式からデジタル化に対応した119番をとる通信指令施設を整備する必要性もあった。新庁舎4階の通信指令施設は、盛岡地区広域消防組合、奥州金ケ崎行政事務組合、北上地区消防組合の3消防本部管内の5市7町の119番通報を一括して受信し、消防署所などに出勤指令でき、16年6月1日から共同運用が開始される。

  新庁舎への移転に伴い、各消防署所からの距離や消防車出動の時間の関係で、同市山岸6丁目地内に山岸出張所も整備される。庁舎棟は鉄筋コンクリート造で地上2階建て、延べ床面積は680平方b。造成に必要な盛り土は、盛岡中央消防署新庁舎建設工事で出る土を使用する。供用開始は16年5月を予定しており、完成すれば市内9カ所目の出張所となる。

  安全祈願祭で、谷藤管理者は「現在の盛岡中央消防署は、盛岡広域の消防防災施設の要として業務を行ってきたが、経年による狭隘化、老朽化に加え、2016年を移行期限とする消防救急無線のデジタル化に対応した通信指令施設を整備する必要があることから、新たな消防防災拠点施設として移転新築に向け事業を進めてきた。工事の安全と新庁舎の無事完成を心から祈念する」と話した。


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