盛岡タイムス Web News 2014年  6月  8日 (日)

       

■  子どもに生きる力 災害備える力も向上 小中学生向けに県教委作成 復興教育副読本


     
  「いわての復興教育副読本−いきる かかわる そなえる」と防災教育教材(DVD)  
  「いわての復興教育副読本−いきる かかわる そなえる」と防災教育教材(DVD)
 

 県教委は、東日本大震災津波を教訓に、子どもたちの生きる力や災害へ備える力を高めようと、小中学生向けの「いわての復興教育副読本―いきる かかわる そなえる」を作成した。身近なエピソードから、命の大切や地域との関わり、災害への実践的な対応方法などを学べる。小学校低学年用、高学年用、中学生用の3種類を作成。県内全公立小中学校の児童生徒分、約10万冊を各学校に配置した。

  副読本は県教委の「いわての復興教育プログラム」に掲げた、三つの教育的価値「いきる」「かかわる」「そなえる」と具体の21項目に対応して内容を構成している。

  生命の大切さや心の在り方、心身の健康を学ぶ「いきる」では、津波を乗り越えて生き残った大槌町のイトヨや三陸鉄道の奮闘などを掲載。人の絆の大切さや地域づくり、社会参画などを学ぶ「かかわる」では、遠野市を拠点にしたボランティア活動や宮古市立津軽石中の郷土芸能復活などを取り上げた。

  自然災害の理解や防災、安全への意識を育てる「そなえる」では、自然災害発生のメカニズムを発達段階に応じて説明。防災マップ作りや応急手当の仕方などにも触れ、自分や家族の身を守る方法を分かりやすく示した。

  各学校には、県総合防災室が岩手大の協力を得て作成した防災教育教材(DVD)も2セットずつ配布。津波、地震、火山、土砂災害を対象に、災害の映像やメカニズムを示す図表などを盛り込んでいて、副読本と合わせて活用を図る。

  復興教育担当の松葉覚・県教委学校教育室首席指導主事兼特命課長は「震災から3年が経過し記憶の風化も懸念されている。3・11を踏まえ体系的に学習できる環境を整えることで、岩手の復興を担う人材の育成につなげたい」と話す。

  副読本や防災教育教材は、教育事務所ごとに開く研修会や県立総合教育センター主催の講習でも取り上げ、活用の仕方を検討していきたいという。


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