盛岡タイムス Web News 2014年  6月  8日 (日)

       

■  高田作品、愛弟子が指揮 県民会館で14日に定演 コメット混声合唱団


     
  松田さんの力のこもった指揮で、練習を重ねる盛岡コメット混声合唱団=1日、舘坂橋教会  
  松田さんの力のこもった指揮で、練習を重ねる盛岡コメット混声合唱団=1日、舘坂橋教会
 

 盛岡コメット混声合唱団(中村卓志団長)の第51回定期演奏会は14日午後2時から、盛岡市の県民会館大ホールで開かれる。昨年、生誕100周年を迎えた作曲家高田三郎(1913〜2000年)の混声合唱組曲「内なる遠さ」やブラームスの「Quartette」など六つのプログラムを予定している。発足から半世紀にわたる活動を重ね、新たな気持ちで迎える51回目の定期演奏会。作者が音楽に込めた理想を目指し、研さんを積む。

  1962年から常任指揮者を務める松田晃さん(82)=県合唱連盟顧問=は高田三郎の直弟子の一人。その縁もあって同合唱団は、高田作品の初演を委ねられるなど深い関わりを持ってきた。「内なる遠さ」は1981年、同合唱団がレコーディングしビクターから発表した作品。松田さんはじめ、団員の思い入れもひとしおだ。

  ドイツ歌曲に魅せられていた松田さんは、日本歌曲の中にも劣らぬ芸術性を持つ歌曲がないか探し求め、高田作品に出会った。人間の心の奥を探り、より高みに導くような高い音楽性。指揮者としても卓越していた高田氏に教えを請いたいと懇願し、1967年から約2年間、毎月、東京へレッスンに通った。

  「殴る、蹴るはあっても、殺されることだけはあるまい」と覚悟するほど、厳しいレッスンだったという。「あれほど本気で怒ってくれる人はいない。あの経験があったからこそ、今でも合唱指導を続けられる」と振り返る。

  「作者イコール音楽ではない。作者が魂を込めて創り上げた作品は、力が凝縮され、作者を上回る崇高なものになる」と松田さん。その音楽の高みに少しでも近づけるようプロ、アマ問わず、演奏家は日々、努力を重ねなければならないと力を込める。

  第51回定期演奏会は団員約30人が出演予定。指揮は松田さんのほか、大森明久さん。ピアノは雫石環さん、斎藤久実子さん。入場料1200円(当日1500円)。高校生以下無料。問い合わせは澤村さん(電話090−5182−2444)へ。


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