盛岡タイムス Web News 2014年  6月  13日 (金)

       

■  簗川ダム付け替え道路工事 学生が見学 岩手大工学部 来春供用開始予定の現場 都南川目道路も 


     
  簗川ダム建設事業に伴う洗沢橋の工事現場を見学する岩手大学の学生ら  
  簗川ダム建設事業に伴う洗沢橋の工事現場を見学する岩手大学の学生ら
 

 2020年度に完成予定の簗川ダムの建設事業工事現場の見学会(盛岡広域振興局簗川ダム建設事務所主催)が12日、同市根田茂地内の簗川ダム工事に伴う付け替え道路の建設現場などで行われた。岩手大学工学部社会環境工学科の4年生、同工学専攻の大学院生計12人が参加。同事務所の職員からダムや周辺の道路の整備状況などについて説明を受けるとともに、実際の工事現場で工法などを学んだ。

  簗川と根田茂川の合流地点に建設される同ダムは、水圧をダムの重量で受け止める重量式コンクリートダム。▽簗川沿川地域の水害を防御する洪水調整▽既得取水の安定化や河川環境の保全などの流水の正常な機能の維持▽盛岡市および矢巾町の水道用水の確保−などが主な目的となっている。

  14年度は、ダム本体工事の積算、設計仕様を作成して入札し、工事業者を決定。本格的なダム工事は15年度から始まり、一時的に水を迂回させる転流工と呼ばれるトンネルを掘削する。16年度は、ダム本体建設に伴う掘削を実施し、17、18、19年度でコンクリートの打設を予定。20年度には徐々に水をためダムがどのような挙動を示すかを確認する試験湛水を行い、完成となる。

  ダム建設に伴い、主要地方道盛岡大迫東和線の付け替えが行われており、簗川工区4・9`のうち暫定供用区間4`を除いた0・9`区間が来春供用開始となる。今回、学生が見学したのは、同区間に架かる洗沢橋の床版工作業。延長53bの洗沢橋は、既に床版が設置され、現在はガードレールを設置する部分などの鉄骨組み立てを実施中。学生は、現場の担当者から工事の説明を受けながら、知識を深めていた。

  同工学専攻1年の三東豪士さん(22)は「昨年も参加したが、その時はできていなかった橋が1年たってずいぶんと進んでいると思った。自分は橋の健全度の検査を専門に勉強しているが、普段は実際に橋を造っている場面を見る機会がないので興味深い」と話した。

  同日は、国交省が施工する都南川目道路の工事現場も見学した。宮古盛岡横断道路の一部を構成する都南川目道路は、同市川目から手代森に至る延長6`の道路。現在、簗川道路からつながる新川目トンネル(延長757b)が貫通したばかりで、15年度には簗川道路から仮称田の沢ICまでの第1工区2・6`が供用開始となる。田の沢ICから手代森トンネル(延長約2・6`)を通って、都南大橋までつながる第2工区は18年度以降の供用開始が見込まれる。

  簗川ダム建設事務所の川崎卓也ダム企画総括主任主査は「現場見学を通じて将来、土木分野に携わる学生に簗川ダム建設事業の必要性を理解してもらい、土木技術の向上を図ってほしい。将来の進路選択の一助になることにも期待したい」と話した。


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