盛岡タイムス Web News 2014年  6月  15日 (日)

       

■ 被災前の町の写真集 山田伝津館が発刊 本紙連載の私記も本に

     
  山田伝津館発刊の「海と街と祭り〜よみがえれ、ふるさと山田」と「3・11大震災私記」  
  山田伝津館発刊の「海と街と祭り〜よみがえれ、ふるさと山田」と「3・11大震災私記」
 

 東日本大震災を風化させないための活動に取り組む、山田町の山田伝津館(やまだでんしんかん、田村剛一代表)はこのほど、写真集「海と街と祭り よみがえれ、ふるさと山田」(101n、900円)と「3・11大震災私記」(250n、1000円)を発刊した。

  写真集は元高校教員の田村さん(75)らが、仲間の写真愛好家や町、学校などに協力を求め、震災前の山田町のスナップを集めた。各地区の全景を捉えた航空写真や、海水浴客でにぎわう山田大島(オランダ島)、ワカメの水揚げに忙しい船越漁港など、大津波に襲われる前の海のにぎわいが分かる。

  山田祭りでの大杉神社神輿の渡御前風景、織笠川河川敷での「サケ祭り」、沿岸最大の「アサリ祭り」など人々の心に残る祭りの写真も掲載。活気あふれる古里の祭り風景をよみがえらせることで「少しでも希望の光を与えられれば」と願いを込めた。

  一方、「3・11大震災私記」は、盛岡タイムスに2011年9月14日から2012年11月26日まで掲載された田村さんの私記をもとに1冊にまとめたもの。地区防災会長の役割を果たしながら、田村さん自身が見聞きし、体験した、ありのままをつづっている。

  浸水し破壊された自宅の復旧作業、教え子からの支援物資、行方不明者の捜索−。津波の到達予想が当初3bで、多くの人が防潮堤を過信して逃げ遅れたことにも触れた。

  田村さんは「津波が来たら逃げればいいと言いつつ、逃げずに命を落とした人が少なくない。今後の防災教育にぜひ役立ててほしい」と話す。田村さんはプレハブで作った山田伝津館で、震災津波の「語り部」としても活動している。

  問い合わせは山田伝津館(山田町後楽町4の4、電話0193−82−3736)、盛岡地域では、さわや書店などで販売中。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします