盛岡タイムス Web News 2014年  6月  28日 (土)

       

■ 玉山区の林野火災 半数が除去望むも植栽希望は4分の1 所有者の4割「天然更新」 復旧対策連絡会議 交渉で意識変化見込む 意向調査中間報告


 第3回盛岡市玉山区林野火災復旧対策連絡会議が27日、盛岡市の盛岡地区合同庁舎で開かれ、被災森林所有者に行った意向調査の中間報告が示された。被害木の除去については、被害面積(約78f)の半数が望む一方、除去後に植栽を希望する所有者は現時点で4分の1にとどまり、自然に任せた天然林として更新を望む所有者が約4割を占めた。7月中を予定する復旧計画の策定に向けて、所有者へ市や森林組合が交渉することで、被害木の除去や植栽の希望者が増えると見込んでいる。

  意向調査は、市有林を除く所有者46人を対象に実施し、26日までに全員から回答があった。被害木の除去は、「処理できないのでそのままにしたい」が35%と最も多く、以下「森林組合等に委託して除去したい」28%、「検討中」11%、「回復する見込みのある木は残したい」9%、「その他」9%、「自分で活用したい」6%、「自力で除去したい」2%。

  現時点で、被害木の除去希望は15人、41・89f(補助対象40・44f)。うち被害木の除去のみの希望は4人で、12・68f。県の標準積算による除去経費は約620万円を見込む。被害木除去と植栽の両方の希望は11人で、29・21f(補助対象28・68f)。地ごしらえと植栽の経費は、1f当たりカラマツ1500本を植えた場合で約4200万円を見込む。

  被害山林への今後の植栽は、「自然に任せ天然林として更新したい」が37%と最も多く、以下「行政や専門家に相談して考えたい」26%、「補助金があれば植林したい」24%、「その他」11%、「補助金がなくても植林したい」2%。植栽希望は13人で、31・87f(補助対象31・34f)。うち植栽のみ希望は2人で、2・66f。1f当たりカラマツ1500本を植えた場合、植栽経費は約70万円を見込む。

  所有山林の被害状況の確認は、「見た」43%、「山林の場所が分からない」33%、「人から聞いて知っている」17%、「見ていない」7%。相続などで山を所有している人は、位置が分からない人も多く、可能な限り被害状況を確認してもらうため、同市では現地案内なども検討する。

  樹種別の被害で11fあるアカマツについては、現時点で除去を希望しているのは8f。一方、同区内でマツクイムシ被害が確認されていることなどもあり、残る3fについても除去が望まれる。県や市では被害木のチップ化などによる費用負担の軽減なども含めて、所有者に提案していく考え。

  被害木の除去や植林について、行政や専門家へ相談して対応を決めたい所有者も多く、市や県では7月第1週に玉山総合事務所へ相談窓口を設けるなどして復旧計画の策定に向けて対応していく。7月第2週には被災森林所有者への2回目の説明会も開催予定で、補助要件などをさらに詳細に説明する。市では7月18日をめどに復旧計画案を作成し、7月末までに復旧計画を策定する。
 

 


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