盛岡タイムス Web News 2014年  6月  30日 (月)

       

■  若者たちがハンター入門 県講習会初開催 定員上回る申し込み


     
   参加者が見守る中、キジの解体を実演する山形さん(右)  
   参加者が見守る中、キジの解体を実演する山形さん(右)
 

 県主催の捕獲の担い手研修会は29日、盛岡市湯沢の都南つどいの森で初開催された。狩猟に興味がある、または狩猟経験の浅い県民を中心に募集し、定員を上回る応募があったという。わなの実技講習や鳥獣捕獲の実際などを県猟友会から指導され、鳥獣肉の解体見学なども通じ、参加者間で交流を深めた。

  研修会は、有害鳥獣の捕獲の担い手が高齢化して減少が懸念される中、若手の育成と現役ハンターとの連携、捕獲技術の質向上が目的。定員60人に対して約90人から申し込みがあった。

  同日は男女55人が参加。狩猟免許があるのは全体の3分の1、狩猟に興味があるのは岩手大ツキノワグマ研究会の学生を含め3分の2を占めた。狩猟には網猟、わな猟、銃猟(2種類)がある。捕獲対象の野生鳥獣は鳥28種、獣20種ある。

  座学では県猟友会副会長で狩猟歴47年の菅野範正さん(奥州市)が解説。「森の番人」として自然環境保護管理のために情報提供する役割などについて語った。ほかに、わな猟の法的規制、ハクビシンやシカ、昨年盛岡市に出没したイノシシの生態や捕獲が説明された。若手の狩猟者がなぜハンターになったか、日ごろの仕事など活動発表もあった。

  捕獲鳥獣を食用するのに必要な解体技術もキジとエゾシカを使って披露された。

  キジを担当した葛巻町の山形忠之さん(35)は旧川井村の実家がマタギだったことから20歳で狩猟(銃猟)を始めた。実技では自然の恵みを余すところなく上手に食べるコツ、保存技術、血抜きの大切さなどを伝授した。手際のよさに参加者は興味津々で見学した。

  岩手大農学部獣医学課程4年の中川しほのさん(21)は「解体の仕方がすごかった。大学の解剖では上手にいかない。機会があったら狩猟免許を取ろうと思ったが、本当に取ってみたくなった」と関心を深めていた。

  野田村の公務員菊池耕太さん(31)は2月にわな猟の免許を取得し、狩猟経験はまだない。「自分で捕獲して肉を食べ、革細工をやってみたいと考え免許を取った。狩猟の担い手としての役割に実感はまだない。自分が捕獲して殺せるのか、実際に狩猟をして感じたい」と話していた。

  県自然保護課では秋に猟銃がメーンの研修会も開く予定。継続的に開催したい考え。


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