盛岡タイムス Web News 2014年  7月  2日 (水)

       

■  岩手山が山開き 夏山登山の季節到来


     
  岩手山の山開きを祝い、3市町が万歳三唱(午後0時20分ごろ)  
  岩手山の山開きを祝い、3市町が万歳三唱(午後0時20分ごろ)
 

 本県最高峰の岩手山(2038b)は1日、山開きを迎え、本格的な夏山登山の始まりを告げた。岩手山を有する滝沢市、雫石町、八幡平市は地元の3登山口で山開き式を行い、今季の山の安全を祈願した。登山隊は、山の質感を確かめながら、一歩一歩、確実に歩を進め、頂を目指した。

  滝沢市の馬返し登山口には、午前6時からの神事に合わせて約1千人が集合。市制元年ということもあり、過去最大規模の登山隊が一斉に登山を始めた。

  断続的に雨が降る天候だったが、南限のエゾツツジや、まるで線香花火のようなミヤマカラマツなど高山植物が生き生きと花を咲かせていた。

  ガスのベールに包まれながらも、山頂では予定通り、3市町合同で式典。山岳協会関係者がピッケルを交換し、連携と友情を約束した。その後、深谷政光雫石町長の音頭で盛大に万歳三唱をした。

  幹事自治体の柳村典秀滝沢市長は「岩手山の平穏と沿岸被災地の復興を願い、一歩一歩、力強く登った。山頂に立ち、沿岸地域の思いを託された大漁旗のもと、被災地の皆さんが一日も早く元気な姿を取り戻せるように皆さんと共に願いたい」とメッセージを寄せた。

     
  9合目付近から盛岡方面を望む(午後1時ごろ)  
 
9合目付近から盛岡方面を望む(午後1時ごろ)
 


  野田村職員19人は大漁旗を掲げて登頂。柾谷隆太さん(26)は「滝沢市さんから職員を派遣していただいている縁で、昨年から登るようになった。天気は悪かったが復興に向けて頑張っているので、私たちも頑張った」と達成感をにじませた。

  初登頂した花巻市の晴山千尋さん(24)は「最初の1時間半がとてもきつかった。6、7合目付近は少しの時間だけ下の景色が見られて、楽しかった」と笑顔を見せた。

  登頂の褒美なのか、下山開始後、ガスが晴れ、9合目付近からは盛岡の市街地や古里の緑が一望できた。
    (菊地由加奈)


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