盛岡タイムス Web News 2014年  7月  3日 (木)

       

■  地場の求人意欲に熱 県中小企業団体連合会 県内大学でプロジェクト


     
  県立大で開かれた地元企業を知ろう・プロジェクト  
 
県立大で開かれた地元企業を知ろう・プロジェクト
 

 地元企業の魅力を発信し、人材の県内定着を目指す「地元企業を知ろう・プロジェクト」(県中小企業団体中央会主催)は2日、滝沢市の県立大で開かれた。全学年を対象としたもので、就職活動中の学生に限らず、企業の魅力を発信しようと開催。県内に本社、営業所がある企業21社が参加した。同大盛岡短期大学部、同大学院を含む学生約130人が出席。参加した企業は一人でも多くの学生に自社について知ってもらおうと、熱のこもったPRを行った。

  経済産業省、中小企業庁補助事業を活用し、県内中小企業に就職を目指す学生と企業のマッチングを図るプロジェクト。大学に出向いての形は初の試みという。会場となった講義室内に学生テーブルを21卓作り、企業の採用担当者が各テーブルを回り、学生たちに自社の魅力をアピール。タブレットパソコンやパネルを活用しながら、身を乗り出して説明を行う企業担当者も。人材確保へ向けた熱意が垣間見える会となった。

  同大ソフトウェア情報学部の佐々木克海さん(3年)は「地元に就職したいと考えており、県内企業が多く参加することを知り、このプロジェクトに出席した。ソフトウエア関係の企業で実際にどのような業務をしているのか、具体的な内容を知ることができ、有意義な時間になった」と話していた。

  好景気の恩恵を受けやすい都市部へ若者が流出する一方、少子化の影響もあり、就職する学生の総数が減少傾向にある。地元の貴重な学生を県内にとどめようと、各企業の宣伝活動は今後も過熱しそうだ。

  建設業のカガヤ(盛岡市)の照井康仁ITシステム管理主任は「今年度の当初計画していた採用は終了したが、現在は追加分の採用活動を行っているところ。例年よりも採用人数は増えている。景気の影響で就職については売り手市場の実感はある一方、地元企業としては苦しい部分がある。人材を確保するため、PR活動にも力を入れている」と都市部に人材が流出する現状に苦言を呈す。

  いんべクリーニングの印部孝輔取締役得意先営業部長は「アピールのための良い機会を頂いた。県内にも良い企業は多くある。人材を地元にとどめるには、関係機関が連携しながら、未来への投資を進めていく必要がある」と話していた。

  同プロジェクトは岩手大学で9、15日にも開かれる。


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