盛岡タイムス Web News 2014年  7月  4日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉206 草野悟 琵琶湖で羽ばたけ鳥人間コンテスト


     
   
     

 確かに世話になってきました。一番は親です。すねをかじり続けて20年。先輩方々にも世話になってきました。後輩は楽でした。でも佐藤秀雄先生(岩手大学教授)は厳しくも負けず嫌いでした。僕たちの航空力学に対する頭脳に嫉妬(しっと)していました。多分。

  で、佐藤先生が、「なら琵琶湖に挑戦しろよ」と難題を吹きかけてきました。「やったろうじゃねえか」と、大学の仲間が立ち上がりました。必ず琵琶湖の大空を飛んでやるぞと。得意のコンピューターを駆使し、高度な設計に挑戦です。佐藤先生の威厳が勝つか、僕たちの頭脳が勝つか、勝負です。

  でも、やっぱりすねかじりです。テレビ局の企画「鳥人間コンテスト」に出場するには、学生の僕たちには、途方もない壁がありました。「佐藤先生、お金出してよ」「バカ、あるわけねえだろう」と軽く一蹴されました。そこに毅然(きぜん)と現れたのが、スーパーおばさん、熊谷晴子さんです。あの晴子さんと同じ名前ですが、こちらはスーパー細胞の持ち主。格が違います。資金を集める先頭に立ってくれることになりました。

  学生は学生らしく「すねかじり」がやっぱり似合います。もうこうなったら子どもの遊びじゃありません。岩手県の名誉を懸けて戦うだけです。全国の名だたる大学を相手に、完璧にひれ伏させてみせます。大会に出場するには、設計費や飛行機の材料費、組み立て費、そして遠征費などオリンピック並みにかかるのです。後戻りはできません。もちろん自分たちも必死にアルバイトをして稼ぎます。

  そんな岩手からでっかい夢に挑戦する「若者」、「バカ者」パワー全開です。この挑戦こそが、明日の岩手の復興のエンジンとなる日がきっと来ます。

  達増知事が塾長をしている「いわて復興塾」に乗り込み、必死にアピールをいたしました。この笑顔をご覧ください。一点の曇りもない純粋な目が光っています。「まだまだあまちゃん」から、一人前の男に、必ず変身を遂げると誓った岩手大学「人力滑空開発団体デコレ」が旅立ちます。読者の皆さま、ぜひ応援してください。そしてテレビの前で大声援を送りましょう。真っ逆さまに墜落か優勝か、ワクワクドキドキですね。

  応援募金は、「デコレ勝手に支援支隊 代表 熊谷晴子」019−651−3020です。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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