盛岡タイムス Web News 2014年  7月  5日 (土)

       

■ 滝沢市 「お山の湯」の存続検討へ ポンプ故障し利用者減


     
  今後の在り方について検討が迫られている「お山の湯」  
  今後の在り方について検討が迫られている「お山の湯」
 

 滝沢市は、市民の健康増進を目的に設置する日帰り入浴施設「滝沢相の沢温泉お山の湯」について、維持管理費の増額などで、今後の存続を検討していることが分かった。昨年故障した源泉ポンプの新規更新に係る予算1790万7千円は、3日の市議会で可決され、設備面の存続はめどが立ったが、市では庁内組織を発足させ、存廃を含めた今後の在り方を協議していく。

  同施設は1996年11月、旧滝沢村の直営施設として鞍掛山に程近い鵜飼安達地内に開設。2006年からは指定管理者制度を導入し、現在はNPO法人ワーカーズコープが管理している。

  年配者や登山愛好家を中心に一定の人気があるものの、年間利用者数は01年度の約12万3千人をピークに03年度以降は8万〜7万人台で推移。13年度は源泉ポンプの故障による休業があり、約6万3千人まで減少した。

  年間の経費は約4400万円。うち約2400万円は利用料でまかなわれ、残りは指定管理料としてNPO法人に支払われている。施設自体の老朽化は見られないものの、源泉ポンプの度重なる故障で市の持ち出しが増加。福祉目的の施設ではあるが、修繕費を含めた経費がかさむ中で、廃止論を含めて課題になっていた。

  3日の市議会で、市健康福祉部の主浜照風部長は「収支の均衡が非常に難しい状況。ポンプ更新後は、3年間の指定管理で対応していきたい」と説明。今後の選択肢については「民間への譲渡、指定管理の継続、鞍掛山一体の活用、廃止などが考えられる。利用料金の引き上げも検討の中に入っていく」と述べた。

  週に一度通っているという同市の男性(65)は「生活の一部。休むところがゆったりしていていい。できれば存続してもらいたい」、盛岡市の女性(70)は「年に4、5回来ている。気に入っているところは泉質。入浴料は普通か安い方。値上げになっても気にならない。産直も楽しみにしている」と語った。

  市健康福祉部高齢者支援課の小川亨課長は「お山の湯を愛していただいている方には根強い人気のある施設と理解している。一方で、費用対効果について検討した方がいいという意見をいただいている。これから庁内チームの中で慎重に検討したい」と述べた。

  庁内組織は今月中にも発足し、方向性を探っていく。9月には、15年〜17年度の次期指定管理者の公募を実施し、指定管理者制度のもと3年間は事業を継続させる考え。
 


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