盛岡タイムス Web News 2014年  7月  15日 (火)

       

■  議員と学生が堂々論戦 県立大総合政策学部 滝沢市議会基本条例で授業 政治参画に活発な提言

 

     
  滝沢市議会の議会基本条例について質問する県立大の学生  
  滝沢市議会の議会基本条例について質問する県立大の学生
 

 県立大学総合政策学部の政治過程論特別セミナーの一環として、滝沢市議会(黒沢明夫議長、20人)が2014年1月1日に施行した議会基本条例について考える授業が14日、同市巣子の同大学で行われた。同条例の中身について、同学部の学生18人が市民懇談会形式で、市議会議員に直接質問。市民に開かれた議会を目指す議会としても、今後の議会運営につながる学生の率直な意見を聞く機会となった。

  授業では、始めに議員が議会の役割や議会基本条例の概要について説明。地方分権が進む中、追認、監視型から提言、発信型へ議会の求められる役割が変わっており、同市議会として▽分かりやすい議会▽参加したくなる議会▽住民自治日本一にふさわしい議会―を目指していることを紹介。市民の声を聞く議会モニターや市民議会の実施、いつでも議会活動が行える通年議会の取り組みなどを挙げ、条例について触れた。

  意見交換では、学生から「議会モニター制度や住民が参加できる仕組み作りなど、提言発信型の議会にするために、こういう取り組みをしていることはすごくいいと思う」との意見が出た一方、「自由な討議やふさわしい活動、福祉の向上などの言葉がどういった施策に見えるか、記述が曖昧」との指摘もあった。

  条例の具体的な中身では、「信頼される公正で透明な議会の評価基準は」「政策評価には統計やアンケートなど、さまざまな手法があるが、市議会ではどのような政策評価を行っているか」「市民参加は多くの自治体が重視しているが、実現が難しい問題。より良い市民からの意見を募るために市議会として具体的にどういうことを考えているか」など、さまざまな質問が出された。

  議員の答弁では、公正で透明な議会について、ホームページや議会広報などを通じてよりレベルの高い情報公開をすることとしたほか、政策評価については自由討議を行う中で議員間の小さな意見も聞き入れながら、より統合度の高い政策評価につなげていることを紹介した。

  授業で初めて滝沢市議会条例に触れたという佐々木素眸(もとみ)さん(3年)は「ほかの議会の条例を視察し滝沢なりの条例を考えたということで、滝沢に対する思いが強いことは感じた。ただ、ざっくりとした感じで、理想論が大きい印象は受けた」という。議会との意見交換の場については「こういう機会があれば、だいぶ議会への考え方は変わる。疑問も出てきたので、より深いテーマで意見交換ができれば、議会の皆さんとしても具体的な施策に生かせるのでは」と話した。

  同学部の斎藤俊明教授は「学生はこれから議会だけでなく、選挙や投票もあるし、日常の政治課題について、ある程度、認識や興味がないと投票にも行かず、議会広報が来ても分からない。(滝沢市議会が条例に規定する)議会モニターやサポーターの機会を捉え、学生が議会活動に少しでも接近して具体的な取り組みがされると、別な視点から政治や議会、行政活動全般を見ることができる」と学生がさらに視野を広げることを期待した。


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