盛岡タイムス Web News 2014年  7月  27日 (日)

       

■ 地域熱供給のモデルに 紫波グリーンエネルギー オガール施設に供給 木質チップボイラー


     
   温水ボイラーを稼働した山口社長(左)と藤原副町長。左奥が温水ボイラー  
   温水ボイラーを稼働した山口社長(左)と藤原副町長。左奥が温水ボイラー
 

 紫波町紫波中央駅前2丁目で進むオガールプロジェクト(紫波中央駅前都市整備事業)エリア内で地域熱供給を行う、紫波中央駅前エネルギーステーションが完成した。事業主体は紫波グリーンエネルギー(山口勝洋社長)。公共施設や商業施設のほか、同エリア内の住宅など多様な施設へ暖冷房熱、給湯熱を供給する全国でも先進的な事業となる。木質チップ利用の温水ボイラーで、町産間伐材の活用促進にもつなげる。26日に竣工式が行われ、藤原博視副町長ら町職員、施工業者ら20人が参加し、完成を喜び合った。

  オガールプラザの西側、同プロジェクトD街区の一画に設置。鉄骨(一部鉄筋コンクリート)造の平屋建て。建築面積は186・6平方b。木質チップだき温水ボイラー、吸収式冷凍機、木質チップを貯蔵するサイロなどが主な設備となる。木質チップは年間使用量で約1300dの見込み。総事業費は約5億円。

  ボイラー熱を利用して作る温水は暖房に使用。温水を利用して吸収式冷凍機で冷水を作り出し、冷房に使用する。配管を通じて温冷水を供給し、各施設の熱交換器を介して暖冷房熱として利用する。ボイラーに使う木質チップは町産材を主原料とし、紫波町農林公社を通じて供給される。

  熱供給先は31日にオープンするオガールベース、来年5月開庁予定の同町新庁舎のほか、同エリア内の住宅57棟への供給も可能。戸別住宅で、電力会社からの供給との比較では、使用料金は同等という。一方で灯油やガスなどの化石燃料は不使用のため、環境へ配慮されたエネルギー利用を実現する。

  紫波グリーンエネルギーは省エネルギー、自然エネルギーの普及・拡大を主事業としている。

  山口社長は「日本でも地域熱供給の例は少なく、一つのモデルになると考えている。皆さんの協力があり、完成にたどり着くことができた。事業として、ここからがスタートだ」と話した。
 
 


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