盛岡タイムス Web News 2014年  7月  29日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉24 滝沢市 滝沢ニュータウン 学び合い広がる地域の輪 まつぼっくり語ろう会 市政の意見交換も

 

     
  活動5年を迎えた滝沢NTのまつぼっくり語ろう会。毎回、必ず学び合いの時間がある  
  活動5年を迎えた滝沢NTのまつぼっくり語ろう会。毎回、必ず学び合いの時間がある
 

 滝沢市のほぼ中央に位置する滝沢ニュータウンでは、月に1度、学ぶことに前向きな住民が地域にある市社協のボランティア活動拠点施設「スマイル・すまいる」に集い、「まつぼっくり語ろう会」に参加している。

  2009年7月に当時、民生児童委員だった住民4人で会を立ち上げ。活動日は毎月第3水曜日と決まっていて、16日にはちょうど5年を迎えた。代表の篠崎孝子さん(73)は「人生の大先輩の方々と共に歳を重ねていきたい」と節目に気持ちを新たにする。

  2人の新人民生児童委員の誕生を受けて、篠崎さんが元気確認の方法を従来と違った形でやろうとしたのが始まり。目的は元気確認のほか情報交換、学び合いの3本柱で、毎回必ず生涯学習の時間がある。市生涯学習課や消費生活センターなどの出前講座を活用したり、時には市長を招き、市政について意見交換も。

  16日には同市在住の元中学校長、藤田重治さん(69)を講師に迎えた。鮎(アユ)や蛤(ハマグリ)、柳葉魚(シシャモ)…。魚介類の漢字の読みを書き取ったり、ストレッチを体験。座学が終わると、軽食の時間。持ち寄ったご飯やおかずを一緒に食べて、最後は歌声喫茶のように童謡唱歌で締めくくる。

  集う仲間は女性ばかりで、御年70歳以上。一人暮らしや日中一人でいる時間が多い人、高齢の夫と二人暮らしの人が中心。市では自治会ごとにお茶飲みサロンが開かれているが、まつぼっくりの仲間は「学びたい」という学習意欲でつながっている。

  発足当時から参加する女性(76)は「14歳から女中になり、いろんなことを経験してきた。講師の皆さんのお話は人生の復習のつもり」と表情がきらきらしている。松アサさん(89)も「お話を聞いて『ああ、そうなんだ』と思ったり、みんなの元気な顔を見ることがとっても楽しい。月1度のこの日を指折り数えて楽しみにしている」と笑顔がすてきだ。

  昨年末、篠崎さんをはじめ、立ち上げの民生児童委員が引退を迎えたが、会は続けられてきた。「やれる人が、やれる時に、やれることをやる」と継続の原動力を説く篠崎さん。「頑張ってやらなくとも、やれることをやることが一番」と気負いはない。

  藤田さんは「皆さんにお伝えし忘れたが…、ぜひ恋をしてほしい。それは人を覚えるということ。その人のいいところをお互いに認め合うことで『和』につながる」と活動を見守る。(菊地由加奈)


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