盛岡タイムス Web News 2014年  8月  16日 (土)

       

■  〈体感思観〉 編集局 泉山圭 天満宮の文墨展に接して


 盛岡市新庄町の盛岡天満宮は、学問の神様として知られる。盛岡で生まれ育ちながら、今年取材で初めて訪れる機会があった。石段を登ると木立の中に境内が広がり、右手には二つの筆塚がある。一つは盛岡における寺子屋の創始者といわれる芝田湛水のため門弟らが建立したもので、もう一つは盛岡の書道教室の先駆けを作った加藤弧節氏を顕彰して1957年7月に建立されたもので、書にもゆかりが深い。

  盛岡天満宮では、6月には県内の書道家などによる筆に感謝する会が書道の上達を祈願し、県内の書道教室などで使用しなくなった筆を供養する。7月の例大祭には、盛岡菅公会による文墨展が境内で開かれ、多数の作品が展示される。先日の文墨展の取材では関係者が「学問・文墨の神様である天満宮に書を飾ることで、書道を学ぶ子どもたちの上達にもつながれば」と、書の上達を願う子どもたちの気持ちを代弁した。

  今でこそ、筆はシャープペンシルや鉛筆に取って代わられ、持つ機会は書道などに限られるが、昔は学問とは切っても切れなかったもの。私も小学校低学年から中学生まで、書道教室に通い、毎週のように筆を手にしていた。年賀状を筆で書いていたこともあったが、今はもっぱらボールペンだ。

  記者の仕事は、ICレコーダーという便利な機械があるものの、やはり文字を書くことが仕事。ところが、どうしても相手の話すスピードに合わせてメモを取らなければならないため、丁寧に文字を書いている余裕はない。取材から戻り、ノートを見ると自分で書いた文字ながら解読不能な場合も多い。字がうまくなりたくて、書道教室に通っていた頃が懐かしくもある。

 

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