盛岡タイムス Web News 2014年  8月  18日 (月)

       

■  盛岡舟っこ流し 雨の川面に送り火映えて 北上川明治橋 順延で13艘参加


     
  雨の中で行われた盛岡舟っこ流し  
 
雨の中で行われた盛岡舟っこ流し
 
  盛岡市指定無形民俗文化財の盛岡舟っこ流し(同協賛会主催)が17日、同市仙北1丁目の明治橋両岸で行われた。雨の影響で、開催日を16日から延期して実施。今年は各町内会、自治会などから13艘の舟が参加。北上川の両岸に集まった観客が見守る中、夏を惜しむようにゆっくりと燃え上がる炎が川面を染めた。

  舟っこ流しの始まりは、約280年ほど前の盛岡藩4代藩主、南部行信公の七女、麻久子姫が川施餓鬼(かわせがき)の大法事を行ったものとされる。1815年に津志田遊郭の遊女たちが乗った舟が氾濫した北上川で転覆し、おぼれ死んだ霊を慰めるため舟に位牌と供物を乗せて流すようになった。現在は、祖先の霊を送り、無病息災を祈る行事となっている。

  明治橋上流の河川敷には、今年も各団体が趣向を凝らして製作した竜頭舟が並んだ。僧侶の袈裟と同じ意味を持つという「南無阿弥陀仏」と書かれた五色の短冊、墓石を模した飾り、多数の戒名が飾られた各舟。流舟を前に、大勢の観客が飾り立てられた舟の見物に訪れていた。

  祇陀寺の吉田大信住職による法要に続き、同協賛会の関係者、各団体の代表者らが焼香。先祖や戦没者、交通事故、東日本大震災津波などの犠牲者の霊に祈りをささげた。次第に薄暗くなった河原に、流舟に向けて参加者が舟を担いで下りていった。

  雨の影響で、やや水位は高かったものの参加者は肩口まで水に浸かり流舟に備えた。参加者の手で火がつけられると、勢い良く炎が上がり、赤々と燃える炎の明かりが水面を照らしながらゆっくりと舟が流れていった。盛岡の風物詩を見ようと両岸を埋めた観客からも歓声が漏れた。

  同協賛会の佐藤修会長は「今年の夏は猛暑続きで、台風11号が各地に大きな被害をもたらした。昨日予定していた舟っこ流しも増水のため2010年以来の延期となった。盛岡の夏まつり行事の最後を飾る盛岡名物舟っこ流しは、お盆の行事として長年の間多くの方々に親しまれてきた。あいにくの天候ではあるが、最後まで楽しんでほしい」とあいさつした。



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