盛岡タイムス Web News 2014年  8月  26日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉28 菊地由加奈 滝沢市 柳沢地区 顔なじみや仲間意識 週1回立つ日曜市場 1回のつもりが10年近く


     
  柳沢の1週間が始まる柳沢日曜市場  
 
柳沢の1週間が始まる柳沢日曜市場
 
  岩手山の馬返し登山口に続く県道鵜飼滝沢線は、毎週日曜になると沿道がにぎやかになる。声の出どころは、柳沢地区コミュニティセンターで開かれている「柳沢日曜市場」。近隣住民らが集う朝市で、柳沢の一週間はここから始まる。

  駐車場に簡易テントを並べ、地元の農家ら15人前後が出店。トウモロコシやトマト、ナスなど旬のものは100円の値がつく。無添加の手作り豆腐や天然酵母のパンも人気。食べ物だけでなく、竹細工や草刈り機の修理屋さんも現れ、住民の得意分野が生きている。

  客層は地元の人、滝沢市内や盛岡市の人、たまたま通りかかった人など、誰でも大歓迎。中でも常連さんが決まって立ち寄るのは、喫茶コーナー。朝市の隠れた目玉で、朝食を取りながら地域の情報を交換している。

  朝市の原点は花苗交換会。家で育てた花をおすそ分けしようと、2005年5月に企画した。「1回だけのつもり」だったが、産直ブームと相まって続けることに。以来、年間出店料1千円を出し合い、簡易産直≠運営している。

  発起人で工芸家の佐藤勲さん(71)は「お金をかけないがモットー。簡単な設えだが、地域の交流の場になっている。始まってから10年近くになり、顔なじみや仲間意識も出てきた。ここを通る人たちの憩いの場になれば」と願う。

  猫車に野菜や自家製の梅干しを乗せて、日曜市にやってくるのは東平和江さん(84)。「一人暮らしなので、畑を耕して楽しんでいます。朝市でみんなの顔を見て、話をすることは、もっと楽しみです」と目尻を下げる。

  代表の中村信宏さん(53)は「一本木や巣子など、よその地域の人と仲良くなれることが日曜市のいいところ。これからも長く続けていきたい」と話す。

  柳沢日曜市場は、5月から10月まで。時間は午前7時から同11時まで。朝市に合わせて、地元住民らでつくる柳沢ツーリズムの会は体験講座(ミニほうきづくり、げたの鼻緒すげ、草木染め、十割そば打ち)を週替わりで開いている。
   (菊地由加奈)


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