盛岡タイムス Web News 2014年  8月  28日 (木)

       

■  地域の高校存続に危機感 高校教育在り方検討委ブロック懇 雫石町などから要望


     
   高校再編方針の見直しに向けた論点について説明を受ける懇談会出席者  
   高校再編方針の見直しに向けた論点について説明を受ける懇談会出席者
 
  県立高校教育の在り方検討委員会ブロック別懇談会は27日、盛岡ブロック懇談会が滝沢市砂込の岩手産業文化センターアピオで開かれた。同ブロックは盛岡市、雫石町、滝沢市、紫波町、矢巾町、葛巻町、岩手町、八幡平市が対象。それぞれの立場から今後の県立高校の在り方について意見を交わした。

  各自治体側からは首長や教育長、産業関係者、PTA関係者ら37人が出席。県教委側からは平賀信二教育次長ら14人が出席した。検討委員会からは佐々木修一副委員長と内舘茂委員が出席した。

  出席者から、2008年から行われてきた第2次県立高校長期構想検討委員会(東日本大震災発生により中止)と今回の懇談会の関係性についての質問が県教委に寄せられた。平賀次長は「流れはくんでいるが、当時とは状況も大きく変わっている。当時話題となった1学年4から6学級に固執していない。学校を残すとなった場合には、1学年が1クラス40人で、それが3学年の計120人規模でも残す」と回答した。

  町内に雫石高を有する雫石町の深谷政光町長は「少子化、人口減少により町の存続に不安もある。雫石高は歴史もあり、卒業生は地域の企業に卒業している。秋田からも入学しており、町には大切な学校である」と主張。岩手町の民部田幾夫町長も「自治体内の最高教育機関は高校であると言えるようにしたい」と要望した。

  八幡平市PTA連絡協議会の工藤正人副会長は「少子化は確かに存在するが、小さい町、市の高校は人数に関わらず残してほしい。それがゆくゆくは地元の発展につながる」と訴えた。岩手町教委の平澤勝郎教育長は「全校で200人に満たない沼宮内高校でも、ホッケー部がインターハイで全国制覇するなど素晴らしい教育ができる。地域の実情を踏まえた高校教育を展開してほしい」と実例を挙げた。

  産業界からも発言が相次いだ。葛巻町商工業関係者代表の桂川龍太郎さんは「子どもは学校だけでなく、地域でも活動、勉強できる。小規模だから切り捨てる、小さな町だからなくなってもいいというのは認められない。葛巻高の存続を願う」と強い口調で語った。

  今後あるべき高校教育の在り方についても意見が出た。紫波一中の冨岡靖博PTA会長は「紫波総合高に特別進学コースを設置するなど、魅力的な総合高校にしてほしい」と発言した。

  懇談会は高校再編方針の見直し作業の一環。8日から9月4日まで、県内9ブロックで開催される。検討委員会では14年中に方針をまとめ、県教委として14年度内に方針の改定案を打ち出す。具体的な計画については15年度以降に策定する方針。



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