盛岡タイムス Web News 2014年  8月  31日 (日)

       

■  〈ジジからの絵手紙〉70 菅森幸一 置き針と●(ど、竹冠に奴)


     
   
     

 ジジたちが釣り以外に魚を捕獲する方法を大別すれば「置き針」と「●(ど、竹冠に奴)」がある。置き針は餌のついた釣り針を川に沈め食いついた魚を収穫する。「●(ど、竹冠に奴)」は竹で編んだビール瓶状の籠を水に沈め、中の餌につられて入り込んだ小魚やエビを捕るもので、いずれも時間をかけて気長に勝負する漁法だから期待感も格別だ。

  今のようにナイロンテグスなんていう便利なものはないから麻糸を使って一切手作り。太すぎると食いが悪いし細すぎると切られる心配がある。餌はドバミミズ。雨気をはらんだ暖かい晩は特にウナギが瀬に出て盛んに餌をあさる。そんな夜は待ってましたと出漁だ。

  体中びしょ濡れになって置き針や「●(ど、竹冠に奴)」を仕掛け終わると、あたりはとっぷりと日が暮れる。翌朝早々、はやる気持ちを押さえながら川に向かう。獲物がかかっているかどうかは仕掛けの変化で一目瞭然だ。糸がピンと張っていれば間違いなく大物とのご対面。「ウナギだっ!」

  「●(ど、竹冠に奴)」に入っていたドジョウやエビでいっぱいのバケツを手に、ハキゴの中で暴れまわる久しぶりの大物ウナギの感触に興奮しながら朝日を浴びて堂々のご帰還さ。
 


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