盛岡タイムス Web News 2014年  9月  1日 (月)

       

■  盛岡市長選 任期満了へ残り1年 現職の動向焦点 谷藤氏「しかるべき時期に」 吉田氏は出馬見送りも


 盛岡市長選は2015年9月1日の任期満了まで1年となった。現在3期目の現職、谷藤裕明氏(64)は8月の定例記者会見で「今後、各方面の方々とも相談しながら、しかるべき時期に判断したい」と話し、現時点で進退の態度を明らかにしていない。同市津志田南の会社役員、吉田光晴氏(36)が、起意を示している。今後、県内各政党の動向も注目される。

  前回11年の市長選は、東日本大震災津波の年の選挙ということもあり、復旧最優先のムードの中で60年ぶりの無競争で、谷藤氏が3選を決めた。一方、谷藤氏が初当選した03年から11年間で、市長選をめぐる政治日程は大きく変化した。

  初当選の03年、再選を果たした07年まで盛岡市長選は、春の統一地方選から離れた8月下旬の日程だった。4月の統一地方選を終えた後で、政局から一定の距離を置いて出馬できる条件があった。11年からは震災後の措置により、県知事選、県議選、盛岡市議選などが延期し、地方選の時期が盛岡市長選の近くに集約されたことにより、政治力学が働きやすい環境に変化したという見方がある。

  こうした中で、迎える任期満了まで1年。谷藤氏は「通算では11年が経過。当初、盛岡市は大変厳しい財政状況からスタートし、行財政改革が進められ、かなり健全な方向になってきていると捉えているが、まだまだ厳しい状況は続いている。今後とも将来の世代に負の遺産を残さないような形を目指しつつ、盛岡の魅力をもっともっと掘り起こしをしながら進めていければ」と任期中への思いを口にする。

  一方、同市は06年1月の合併で誕生した玉山区が16年3月31日に地域自治区の設置期限を迎える中、新市建設計画の推進などの課題もある。新市建設計画のうち、施設などの整備を伴うハード事業は96事業。このうち、岩手・玉山斎場整備事業、玉山小学校施設整備事業、IGR下田駅設置事業など、13事業が未着手となっており、進捗(しんちょく)率は86・5%。

  谷藤氏は「あと1年半ほど玉山区という状況の中でいくが、一体感の醸成と新市建設計画に載っている事業を着実に推進していくこと、合わせて時代とともに合わなくなってきた当初計画していたものの見直し等も必要な部分も出てきた。これらの整理等をしながら(合併)10年という一つの節目に向けて整えていきたい」と話す。

  谷藤氏は県議時代からスポーツ政策を重点に掲げてきた。16年には本県で希望郷いわて国体が開催され、同市は、冬季大会で2競技3種目、本大会で水泳やサッカー、テニスなど10競技14種目の会場になる。競技開催に向け、通年型スケートリンクの整備、太田テニスコートの改修などに着手しており、「国体という大きな課題も控え、これの成功に向けて取り組んでいかなければならない」と意欲をのぞかせる。

  吉田氏は、今年3月に出馬の意思を表明した。「有権者の選択肢がない無競争は良くない。若者の選挙への関心を持ってもらう機会にもなれば」と意欲は示すものの、現時点で「盤石な形で臨むには期間が短い」と今回の市長選への出馬は見送ることも視野に入れている。市長選に向けて準備は進め、今後の立候補予定者の出馬状況を見ながら来春に最終的な判断をする考え。


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