盛岡タイムス Web News 2014年  9月  2日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉29 馬場恵 盛岡市 清水町第一町内 流しそうめんで顔なじみ 3世代交流行事 マンション増の城下町


     
  三世代が交流した「流しそうめん」。スイカ割りやかるたも一緒に楽しんだ  
  三世代が交流した「流しそうめん」。スイカ割りやかるたも一緒に楽しんだ
 

 「流すぞー」。青空が広がった8月24日、盛岡市の杜陵児童センターの前庭で、清水町第一町内会(饗庭吉弘会長)の子どもから高齢者まで約40人が流しそうめんを楽しんだ。そうめんを流す樋(とい)は、竹の代わりにプラスチック管を二つに割って手作りしたもの。世話役の高齢者が手際よく、そうめんを流す。

  「みんなで食べると、家で食べる量の3倍は入るね」。競争しながら、そうめんを頬張る子どもたちの姿に、大先輩たちの頬も緩む。杜陵小4年の武田陽大君は「ミニトマトも一緒に流れてきて面白かった」。同小6年の杉あおばさんは「おじいちゃん、おばあちゃんもけっこう知っている人が多い。こういう機会に仲良くなるのが大事だと思う」としっかりした様子で話した。

  昨年50周年を迎えた同町内会は約380世帯。旧穀町、馬町、六日町、南大通の4町内会が合併してできた。かいわいは藩政時代の城下町のたたずまいが残るが、近年はマンションも増えた。集合住宅に住む世帯が半数を超え、核家族も多い。「流しそうめん」は、こうした事情を背景に、10年以上前から続く三世代交流行事だ。

  子ども会世話人代表の圓子真紀子さん(40)は「子どもたちが町内の人の顔を覚える良い機会。あいさつも、相手が誰か分かっているのと、そうでないのとでは気持ちが違う」。

  老人クラブ清水会会長の高橋昭助さん(85)は「子どもたちにも積極的に意見を出してもらい、みんなで作り上げる会にしていきたい。こうした会に多くの高齢者が参加できるようになるといい」と願った。

  同町内会は、高齢者が月1回お茶を飲みながら交流する「ふれあいサロン」、「敬老いものこ会」など地域行事に熱心に取り組んでいる。それでも、一人、家に閉じこもる高齢者が増えるなど解決しにくい問題が増えてきているという。

  饗庭会長(86)は、20年以上、会長職を務めるベテラン。伝統的な町内会活動から、課題に応じて関心のある人が目的別グループを作り、問題を解決していくような時代に合った活動へ、転換していくことも必要と感じている。

  「社会経験を積んだ人材はいる。それぞれが得意なところで知恵を出し、汗をかいて助け合う。そういう雰囲気を作っていくことが大事ではないか」と語る。
(馬場恵)


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