盛岡タイムス Web News 2014年  9月  4日 (木)

       

■  もりおか町家物語館 「昭和」が近くなりにけり 大正蔵、文庫蔵に街の記憶 鉈屋町に6日グランドオープン


     
  駄菓子屋など昭和の雰囲気を醸し出す時空の商店街  
  駄菓子屋など昭和の雰囲気を醸し出す時空の商店街
 

 盛岡市鉈屋町の旧岩手川鉈屋町工場の建物群を活用したもりおか町家物語館は6日、グランドオープンを迎える。7月28日に先行して公開された母屋と浜藤の酒蔵に加え、文庫蔵や大正蔵の整備も完了。「懐かしさの賑わいに出会う」をコンセプトに、見る、体験する、交流する、買う、食べるの五つの機能を生かした、地域文化の情報発信や観光の拠点施設としての活用が期待される。

  同館は、盛岡町家造りの母屋、昭和初期の土蔵を元にした文庫蔵、江戸時代後期の浜藤の酒蔵、大正時代に造られた大正蔵の四つの建物で構成。グランドオープンに先立ち3日、報道関係者向けの内覧会が行われ、新たに公開される大正蔵、文庫蔵を含めた全施設がお披露目された。

  大正時代に建てられた大正蔵は、1階が時空(とき)の商店街、2階が時空の展示スペースとなっている。時空の商店街は、SAVE IWATEが運営協力し、昔懐かしい盛岡をイメージした雑貨店や駄菓子屋、岩手の伝統工芸品、復興応援グッズなどが並ぶ商店街のほか、和グルミを使用したソフトクリームが味わえるカウンターなども備える。

  2階建ての酒蔵で大きな酒造道具を上げ下げするのに使われていた阿弥陀車、泡箱やひしゃくなど酒造りに使用した道具類も南部杜氏の酒造りなどの説明とともに紹介。同市の西川廣さんのホーロー看板コレクションなども展示されている。

     
  昭和のブリキのおもちゃが並ぶ時空の展示  
 
昭和のブリキのおもちゃが並ぶ時空の展示
 


  時空の展示は、同市の収集家の鎌田隆さんが寄贈したブリキのロボットや自動車など昭和期の懐かしいおもちゃ約500点が並ぶ。実際におもちゃを手にとって遊べるエリアもあるほか、レコードなども展示される。

  近年は旧岩手川の資料室として使われていた文庫蔵は、1階が縁の資料スペース、2階が絵本の小部屋となっている。縁の資料は、米内光政や原敬、新渡戸仙岳、常磐津林中ら、鉈屋町かいわいにゆかりのある著名な人物10人の資料を展示。屋根裏部屋のような造りの絵本の小部屋は、3・11絵本プロジェクトいわてが運営協力し、子どもたちが床に寝転がって読書を楽しめるスペースとなっている。

  長内努館長は「四つの建物と広場の複合的な施設になっており、建物ごとにコンセプトが皆違う。昭和のにぎわいや下町文化の発信、地域の先人に光を当てるなど、町家の建物を見ながら、子どもから年配の方まで幅広い方々に楽しんでもらえる施設。ここだけを見て帰るのではなく、ここを拠点に地域の清水やほかの町家も楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。

  グランドオープンを記念し、5日には浜藤ホールのこけら落とし公演(既に完売)が行われ、同館名誉館長で作家の高橋克彦さんと脚本家の内館牧子さんが盛岡の街並みや文化について対談する。6日は、記念イベントとして同館風の広場でフラダンスや盛岡音頭、紙芝居、バンド演奏などの催しが行われるほか、午前10時30分、同11時50分の2回、駄菓子まきが行われる。

  開館時間は午前9時から午後7時(入館は同6時30分まで)。浜藤ホールのみ同9時30分まで利用可。休館日は毎月第4火曜(休日の場合は翌日)、年末年始。入館料は無料(展示などで鑑賞料が必要な場合もある)。問い合わせは同館(電話654―2911)へ。


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