盛岡タイムス Web News 2014年  9月  6日 (土)

       

■ 二科展で初の特選 心の内なる世界描く 本県から今年度唯一 伊藤真理子さん(盛岡)


     
  伊藤さんの二科展特選作「燦と闇とA」(F100号)  
  伊藤さんの二科展特選作「燦と闇とA」(F100号)
 

 盛岡市東新庄の二科会岩手支部会員・伊藤真理子さん(51)が、3日から東京・国立新美術館で開かれている第99回二科展(二科会主催)絵画部で特選を初受賞した。1991年に初入選し、16回目の入選で念願の特選。伊藤さんは「これまで追い掛けてきたものが実になってきたと思うとうれしい。これからも自分なりの表現を追究していきたい」と喜ぶ。

  伊藤さんの受賞作は、「燦(さん)と闇(あん)とA」(F100号)、「第二世界へB」(F80号)の2点。

  「燦(さん)と闇(あん)とA」は、一つの画面の中に光と闇を描き、一つの物事が光と闇を併せ持つ構図を表現しようと試みた。

  「第二世界へB」は、それぞれが心に持っている内なる世界を表現。目には見えない世界だが、現実の世界を動かす力になっていることに注目した。いずれも人物の姿を借りながら、半抽象的に表現している。

  伊藤さんは初入選以来、何度かの落選も経験したという。この一年は、現役美大生の作品を東京まで見に行くなど感性を高め、心象的、抽象的な表現を取り入れながら自分の表現を求めてきた。

  「以前は細かく描き込んでしまう向きがあったが、そこから無駄なものをそぎ落としていくよう試みた。求めている表現はつかめそうでまだつかめないので、これからも勉強を続けていきたい」と話す。

  今年度の二科展絵画部の特選は19点で、本県からは伊藤さんのみ。彫刻部、デザイン部、写真部を含めた4部門でも、入選を除く上位受賞者は伊藤さん1人だった。二科展は2015年に第100回展を迎える。

  第99回二科展は、国立新美術館で15日まで開かれている。9日は休館日。
 


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