盛岡タイムス Web News 2014年  9月  9日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉30 山下浩平 矢巾町 高田2区内 自家製野菜など使い弁当 食の匠の昆つな子さん 食ボラ工房「菜々彩」開設


     
  自慢の野菜を手にほほ笑む昆さん  
 
自慢の野菜を手にほほ笑む昆さん
 

 矢巾町高田2区の昆つな子さん(67)は、自宅で取れた野菜や町内の農産物を使った弁当作りや食育ボランティアを行う食ボラ工房「菜々彩(なないろ)」を立ち上げ、活動している。町役場や公民館行事などで依頼があった時のみ、その時期の旬の作物で献立を考え、弁当作りを行う。地域の一人暮らしの高齢者に声を掛け、交流の機会を持ったことがきっかけで始まった活動。季節の味を届け、地域住民の胃袋を幸せで満たしている。

  友人らと8人で活動を始めたのは2011年春。きっかけとなった交流会は、地域の高齢者の安否確認を兼ねたもので、現在も年1〜2回開催している。同団体が弁当を作って提供し、参加者と一緒に昼食を食べて楽しむという。

  同団体の弁当の評判は徐々に周知されていき、現在では町役場の会議や、公民館行事などでよく利用されているという。多くの場で活躍する菜々彩の弁当。使っている野菜は、ほとんどが昆さん宅で栽培されているもので、足りない食材は友人から仕入れる。その中から春夏秋冬それぞれの旬の食材を選び、献立を考えていく。

  「22〜23種類の食材は入っている。野菜をいっぱい食べてもらえるように考えて」と昆さん。ネギやピーマン、パプリカ、トマト、ジャガイモ、さまざま食材を使う色鮮やかな弁当はまさに「七色」だ。

  県の「食の匠」に認定されている昆さんは、矢巾町の郷土食「おづけ餅」の伝承活動も行う。毎年、地域の小学校に出向き、一緒におづけ餅を作りながら、食育活動にも積極的に取り組んでいる。

  昆さんは「お弁当では、また食べたいと言ってくれることが一番うれしい」と話す。献立を考えるのは一苦労な半面、楽しい時間でもあるという。

  「昔から食に対する関心はあった。食べることで健康でいられる。高齢者や子どもたちを中心に、多くの人に食生活に関心をもってもらえるような活動をしていきたい」と話していた。
    (山下浩平) 


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