盛岡タイムス Web News 2014年  9月  18日 (木)

       

■  雫石町長選 現職に元職と新人挑む 争点見えず告示迫る 深谷氏(町長)、猿子氏(町議会議長)、中屋敷氏(元町長)が表明


         
  中屋敷十氏 猿子恵久氏 深谷政光氏  
 
中屋敷十氏
猿子恵久氏
深谷政光氏
 

 任期満了に伴う雫石町長選は10月14日の告示まで1カ月を切った。これまでに出馬を予定しているのは、再選を目指す現職の深谷政光氏(70)、新人で元町議会議長の猿子恵久氏(57)、元町長の中屋敷十氏(63)の3氏(表明順)。いずれも無所属で立候補を予定。他に立候補を探る動きは今のところなく、三つどもえの展開が予想される。同町長選は毎回選挙戦となっており、今回は2002年以来3人以上が出馬する混戦模様だが、いまだに争点が不透明だ。各陣営に政策や政治手腕などのアピール不足が否めない。

  深谷氏は町議会6月定例会で出馬を表明。後援会(上森合騎市会長)の事務所開きでは「町民の皆さんの生活重視の政策が必要」と訴え、「住民主役のまちづくり」の実現を唱える。御明神・西山・御所・雫石の旧町村単位で地域づくり会議を開き、地域別計画を策定。地域社会の安定化を図りながら、持続的な町の発展に向けて大学・民間・行政が一体となったプロジェクトを本格始動させる。

  公務のある深谷氏本人は土日を中心に自転車や軽トラで活動。あいさつ回りは2巡目に入り、地域懇談会や後援会公式ホームページ(www.m-fukaya.com)でも浸透を図る。10月3日は町中央公民館野菊ホールで総決起大会を開き、盛り上げを図る。

  猿子氏は7月31日に出馬表明。現町政を「前に進んでいない」と指摘し「災害があったが、同時に一歩でも産業構造の再生を前に進めないといけない」と主張。農林業、観光業、商工業の連携による地域ぐるみの6次産業化に力を入れ、「縦割り発想」を廃した行政組織を確立。「産業創造推進室」を新設し、職員の力を引き出しながら地域資源活用への骨格を作り、住民が「豊かさ」を実感できるまちづくりを進める方針。

  8月29日に議員辞職し、今月1日から毎日、猿子氏本人が地道な活動を展開。後援会(村上功会長)青年部の若い力を動員し、あいさつ回りは2巡目に入った。10月10日には町中央公民館野菊ホールで総決起大会を開き、支援拡大を訴える。

  中屋敷氏は告示まで2カ月を切った8月31日に後援会(中川一会長)からの要請で出馬表明。10年の前回選で深谷氏に敗れた後は起業し、これまでの4年間は「外部から町政を見る貴重な期間であり、町長時代の行政運営などの反省点も認識させられた」と語る。「雫石に活力を取り戻す」ために「再出発」の観点で▽農業・観光・商工業の再構築▽若者によるまちづくり事業の創設―などの政策をまとめた。

  13日の後援会総会では役員を改選し、組織体制を調整。16日から本格的に地域を回り、政策の浸透を図るほか、ミニ集会を予定している。後援会事務所は高前田地内に構え、21日午前9時から役員を中心に事務所開きを行う。

  同町長選をめぐっては、町議の加藤眞純氏(64)が出馬の意向を固めていたが、体調不良のため断念した。

  前回選では2度目の挑戦となった新人の深谷氏と3選を目指す中屋敷氏の一騎打ちとなり、深谷氏が6201票、中屋敷氏が5244票を獲得。新しい町政に期待する町民からの支持を集めた深谷氏が初当選した。投票率は75・29%だった。

  2日現在の選挙人名簿登録者数は1万4925人(男7112人、女7813人)。

  町長選と同日程で町議補選(欠員2)も行われ、これまでに雫石地区から会社役員の横手寿明氏(45)が出馬を表明している。


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