盛岡タイムス Web News 2014年  9月  23日 (火)

       

■  ITで教育文化の情報網 C─tree(本社・東京都) 岩手医大生8人がベンチャー 将来は遠隔地医療に夢


     
   遠隔地医療への展開も視野に入れるC−treeの野村さん、並木社長、佐藤さん(左から)  
   遠隔地医療への展開も視野に入れるC−treeの野村さん、並木社長、佐藤さん(左から)
 

 盛岡市内に事業所を置く企業「C―tree(シー・ツリー)」=並木一馬社長、本社東京都=は、岩手医大の学生8人が中心となり今年度設立し、ベンチャーで教育、文化事業に乗り出した。インターネットを活用し、家庭教師や一般向けの趣味講座を展開している。将来は、遠隔地医療への展開も視野に入れている。

  小学生から中高生、社会人までを対象にしたインターネット学習塾SkyDirection(スカイダイレクション)と、大人向けのインターネットカルチャースクールVerse Connection(ヴァースコネクション)の2事業を展開。ともにインターネットでテレビ電話を行うことのできるサービス、skype(スカイプ)を活用している。スカイダイレクションにはすでに東北や北海道などから多くの大学生が講師として登録し、県土の広い岩手県でも移動時間などのロスなく、指導ができる。将来的には同様の技術を利用し、遠隔地からのカウンセリングなどソフト面から医療スピードの向上を図りたい考えだ。

  岩手医大の学生によるベンチャー企業は現在1社のみという。学業の合間を見て業務に取り組んでいる。設立当初は試行錯誤が続いたが、現在は盛岡市の大通商店街にチラシを設置させてもらえるようになるなど、周囲の理解も深まっている。

  設立の中心となったメンバーは、佐藤礼志さん(歯学部4年)=盛岡市出身、盛岡中央高卒=ら2011年度入学者が中心。彼らは東日本大震災により、入学が1カ月遅れるなどの影響を受けた。その後、復興支援などで意見を出し合ううちに「岩手のために働きたい」と今年4月の起業に至った。社長には佐藤さんらと同期入学者で、中退後に東京のIT企業を経営していた並木さん(29)を迎えた。

  佐藤さんは「将来的には歯科医師を目指している。今のお年寄りの現状などを、医師になる前に知ることができて、どうすれば岩手が盛り上がるかを学べると思う」と話す。デザイン担当の野村健貴さん(同2年)は「自分が作ったデザインが形になるととても楽しい。将来は東北一の医療をここから目指したい」と意気込んだ。

  並木さんは法令関係などから学生をサポートする立場をとっている。「ITのつながりで、距離や時間をなくすることもできるので、沿岸や山間地などでニーズがある。岩手医大(の学生)というブランドもある。働いた経験のない学生も多く、熱意が空回りしている部分もあるが、経営者として事業方針は間違っていない」と期待する。

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