盛岡タイムス Web News 2014年  9月  29日 (月)

       

■  都南の歴史ロマンに浸る キャラボク300年の樹勢に感嘆 公民館主催 史跡や天然記念物周遊


     
  キャラボクを背に記念撮影  
 
キャラボクを背に記念撮影
 

 盛岡市都南公民館主催の都南の歴史ロマン旅は28日、同市都南地区の各所で行われた。昨年、開館20周年を記念して始まった事業で、寺社や市指定の天然記念物などを見学した。地域住民ら約40人が参加し、午前と午後の2班に分かれて地元の名所を訪問。歴史を今に伝える史跡や樹木の魅力を肌で感じ、地域発展に尽力した先達の功労に思いをはせた。

  午前の部は同市湯沢の都南歴史民俗資料館や西見前の清水寺、黒川の夏屋敷のキャラボクなど5カ所を訪れた。清水寺の開山は文禄2(1593)年で、盛岡城にあった門が移築され、山門として使われている。1993年には寺の由来や経緯を記した清水寺史を刊行し、歴史を伝える貴重な資料となっている。

  キャラボクは同市永井にあるキャラホールの名称の由来になっており、市の天然記念物に指定されている。樹齢300年以上と伝わり高さ約9・3b、周囲約36b。初めて見る参加者も多く、遠くから全体を眺め、近づいて内部をじっくり観察するなど、都南地区を象徴する樹木の魅力に浸った。

     
  清水寺を見学する参加者ら  
 
清水寺を見学する参加者ら
 

  長岡良治さん(67)は都南地区の出身だが青森県で職に就き、四十数年ぶりに昨年帰郷したという。「前回は企画に申し込んだが定員に入れず、今回は参加できてよかった。この地域の出身だがキャラボクを見るのは初めてで、想像以上の迫力。ここまで大きいとは思わなかった。地元でも知らないものは多い」とキャラボクの存在感に圧倒されていた。

  同市永井の 長沼幸子さん(82)は「以前、公民館に来たときに企画を紹介され、もともと歴史が好きだったので参加した。この辺りに住み始めてあまり日がたたないが、旅を通して都南の歴史に関心を持った」と地域の魅力を感じていた。

  大好評だった昨年に続いて2年目の実施となったが、参加者は改めて地元の良さに触れる機会となった。地元住民が積極的に参加することが地域の文化、魅力を次世代に継承するきっかけとなる。

  旅の案内人を務めた同資料館の河野聡美学芸員は「都南地区には歴史的に貴重なものが多く、目を向けてもらえる貴重な機会と思う」と話していた。


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