盛岡タイムス Web News 2014年  9月  29日 (月)

       

■  足元の自然に興味 岩手植物生態研究会が出版 野外観察ガイドブック「岩手の身近な植物」


     
  「岩手の身近な植物」を手にする千葉高男さん  
  「岩手の身近な植物」を手にする千葉高男さん
 

 大人から子どもまで足元の自然に興味を持ってもらおうと、岩手植物生態研究会(菅原亀悦会長、会員43人)が野外観察ハンドブック「岩手の身近な植物」を出版した。ハハコグサ、オオバコ、ノボロギクなど、家や学校の周り、野原などで見られる身近な植物約270種を収録。同会会員で事務局の千葉高男さん(82)=盛岡市上厨川=は「1種類でも2種類でも植物の名前を知ることで、足元の自然に親しみを持ってもらえればうれしい」と話す。

  同研究会会員は1995年に会が発足する前から植物に関する勉強会を開催。岩手の樹木の本なども出版したが、「毎日のように目にする身近な植物に関する本がない」と本書の準備を進めてきたという。

  「岩手の身近な植物」は、岩手大名誉教授の菅原会長を編著者に、元盛岡市立中野小校長の千葉さんら15人が県内を調査・執筆。集まった420〜430枚の植物の写真から約270枚(種)を絞り込み、「家・学校の周り」「道端」「畑地・水田」「野原」「低山」「水辺」「海辺」の7分野に分けて写真、解説を掲載した。

  同じイネ科の植物でも、穂の形が子犬の尾に似ている「エノコログサ(ネコジャラシ)」、穂が黄金色の「キンエノコロ」など、よく目にするのに名前があまり知られていなかったり、名前を間違えやすい植物もある。四季折々に出合う素朴な草花が紹介され、幅広い年代の人の植物観察を手助けしてくれそうだ。

  小学生の調べ学習や自然散策にも活用してもらえるよう、難しい学術用語はなるべく使わず、分かりやすい表現を心掛けた。

  植物用語の解説、植物各部の図解(茎、葉、花、果実)の項も設けて植物観察の手引きとした。

  子どもが植物を学ぶ最も身近な環境として、「校庭の植物」の項も別記。県内各地域の14小中学校を98年から2002年に調査し、校庭に出現している植物の種類を調べた。

  千葉さんは「雑草の一つ一つに命があり、それぞれが一生懸命生きている」と、植物観察の魅力を語り「家族で自然に親しむときのハンドブックにしてもらえればうれしい」と活用を呼び掛けている。 

  「岩手の身近な植物」は、カラー190n、興版社。1400円(プラス税金)。希望者は、千葉さん(電話・ファクス647―5884)でも受け付けている。


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